梅雨に入って急に冷える方へ|銀座の薬剤師が5タイプで整える
2000年銀座にて漢方薬局を開業。30〜50代女性の冷え・婦人科・慢性不調のご相談を年間2,000件以上担当。女性のご相談者が9割を占めます。
6月に入った途端、足先が冷えるようになった。
お腹が冷たくて、お風呂上がりでもすぐ冷えてしまう。
肩甲骨のあたりだけ、ひんやりして気持ち悪い。
朝起きると体の芯がだるくて重い。
こんなお声を、6月になると毎週のように銀座のカウンターでいただきます。
「夏なのに冷えるなんて、おかしいですか?」
「冷えに効くと聞いて飲んだ漢方が、効いている気がしません」
「いろいろ調べたけど、自分のタイプがどれかわからない」
結論からお伝えすると、梅雨に冷えるのは「気のせい」でも「あなたのせい」でもありません。梅雨の湿気が体に入り込むと、体を温める力が弱くなる——これが、夏なのに冷える本当の理由です。冷え性で長年悩んできた方ほど、梅雨の影響を強く受けます。
今日はそんな「梅雨の冷え」を、銀座漢方天風堂の薬剤師として、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。冷え対策の基本から、自分のタイプに合わせた整え方まで、順番にご紹介します。
1. 梅雨に冷えが強くなる理由
梅雨は1年で一番、湿度が急に上がる時期です。日本の夏も湿気が多い季節ですが、梅雨はその切り替わりが急なのが特徴。体がついていけないんです。
東洋医学の考え方では、空気中の湿気が多すぎると、体の中にも余分な水分が溜まりやすくなります。この「体に溜まった余分な水分」が、体を温める力を弱くしてしまう——これが梅雨に冷えが強くなる仕組みです。
体を温める力が弱くなると、本来温かくなるはずの手足・お腹・腰・肩甲骨に温かさが届かなくなります。だから「夏なのに冷える」というパラドックスが起きるんです。
当薬局のカウンターでは、5月下旬から6月にかけて「足の冷えが急に戻った」「お腹が冷たくて辛い」というご相談が、毎年同じ時期に集中します。これは個人の体質の問題ではなく、梅雨という季節そのものが冷えを生み出しているからです。
2. 梅雨の冷え5タイプ
同じ「梅雨の冷え」でも、出方には大きく5つのパターンがあります。表面の症状は似ていても、根本の体質が違うため、合う対策・合わない対策がはっきり分かれます。
「梅雨の冷えに○○湯」という一括処方は、私たちの現場ではほぼ成立しません。まずは自分のタイプを知ることが、整えはじめの第一歩です。
タイプ1:手足の末端がジンジン冷えるタイプ
梅雨に入って急に、指先・足先・足首が冷えるようになった方。靴下を重ねても足が冷たい、雨の日に手のこわばりを感じる、古傷や生理痛が梅雨にうずく——という方はこのタイプです。
梅雨の湿気が手足の血の巡りを止めてしまうのが原因。30〜40代の方によく見られます。
タイプ2:お腹が冷たいタイプ
触るとお腹がひんやり冷たい方。食後すぐに下痢か軟便になる、食欲が落ちる、お腹が張る、梅雨に体重が増える、温かい飲み物でホッとする——という方はこのタイプです。
胃腸の「温める力」が弱っていて、湿気がお腹周りに溜まるのが原因。冷たい飲み物・生もので一気に悪化します。
タイプ3:腰から下がずっしり重く冷えるタイプ
腰から下だけが冷たく重い方。膝も冷えてだるい、夜中に2〜3回トイレに起きる、朝早く目が覚める、梅雨に腰痛が悪化する、髪のパサつきが気になる——という方はこのタイプです。
体の根っこにある「温める力」がもともと不足しているところに、梅雨が追い打ちをかけるパターン。年齢を重ねた方・もともと冷え性の方に多いです。夜中の覚醒や早朝覚醒が同時に出る方は、「夜中に目が覚める・早朝覚醒と漢方」もあわせてご覧ください。
タイプ4:ストレスで冷えが悪化するタイプ
イライラすると冷えがひどくなる方。のどがつまる感じ、胸が張る、生理前の症状が強い、お腹が張る、ため息が増える、上は熱いのに下は冷たい「冷えのぼせ」が出る——という方はこのタイプです。
ストレスで体の中の流れが滞ると、温める力もうまく届かなくなるパターン。30〜40代の働く女性に最も多いタイプです。ストレスで食べすぎてしまう方は、「ストレス過食と漢方」もご参照ください。
タイプ5:顔は火照るのに足だけ冷えるタイプ
顔は赤く火照るのに、足だけは冷えている方。口の中に苦味や粘りを感じる、肌に湿疹・あせも・ニキビが出る、むくみと冷えが同居する——という方はこのタイプです。
梅雨と更年期世代の組み合わせで出やすいパターン。湿気がこもって熱を生み、顔だけ熱くなる一方で、足元にはその熱が届かない複雑な状態です。ホットフラッシュが強く出る方は、「更年期ホットフラッシュ5タイプと漢方」もあわせてご覧ください。
3. セルフチェック15問
各タイプ3問ずつ。当てはまる項目が多いタイプが、あなたの主なパターンの可能性が高いです。複数タイプに当てはまる方がほとんどなので、一番多いタイプを「主」として捉えてみてください。
- 梅雨に入って急に、指先・足先が冷えるようになった
- 触ると皮膚が冷たく、手や指がこわばる
- 古傷や生理痛が、梅雨にうずきやすい
- お腹を触ると冷たく、冷えると下痢になる
- 食欲不振・食後の張り・梅雨に体重が増える
- 冷たい飲み物・生ものでお腹を壊しやすい
- 腰から下だけが冷たく重い・膝が冷たい
- 夜中に何度もトイレに起きる・朝早く目が覚める
- 梅雨に腰痛が悪化する・髪のパサつきが気になる
- イライラすると冷えがひどくなる
- のどがつまる・胸が張る・生理前の症状が強い
- 顔は熱いのに足は冷たい(冷えのぼせ)
- 顔は赤く火照るのに、足は冷たい
- 口の苦味・粘り・梅雨に肌トラブル(ニキビ・湿疹)
- むくみと冷えが同居する・40代以降
カウンターでお伺いするご相談者の多くは、2タイプ以上に当てはまります(当薬局の漢方相談記録より、傾向値)。「腰から下+お腹(タイプ3+2)」「ストレス+手足末端(タイプ4+1)」「顔火照り+腰冷え(タイプ5+3)」などの組み合わせは珍しくありません。
複数タイプが絡む冷えは、市販の漢方薬1種類では整えにくいことが多いです。あなた一人のために、いくつかの生薬を組み合わせて仕立てる「煎じ薬」を、当薬局ではお作りしています(煎じ薬は1日分のパックを1日1回お湯で煎じるだけ。朝の準備時間5分程度で続けられる方が多いです)。
4. タイプ別「合う食材」と暮らしの工夫
漢方薬で整える前に、まずは食事と暮らしを少し変えてみるだけで、体感が変わってくる方もいらっしゃいます。昔ながらの「冷えとり」の知恵と、東洋医学の体質別アプローチを組み合わせると効果的です。タイプ別に方向性をご紹介します。
タイプ1:手足の末端がジンジン冷える
合う食材:生姜・シナモン・八角・葱の白い部分・羊肉・温かい紅茶
避けたい:生野菜の大量摂取・冷たい飲み物・刺身
暮らし:足首・手首・首の3つの「首」を冷やさない。シルクの靴下を重ね履きすると変わります。
タイプ2:お腹が冷たい
合う食材:山芋・かぼちゃ・なつめ・お粥・鶏肉・温かい味噌汁
避けたい:アイスクリーム・冷たい麺類・果物の食べ過ぎ
暮らし:腹巻きを常用、エアコンの直風を避ける、夕食を軽くする。
タイプ3:腰から下がずっしり重く冷える
合う食材:黒豆・黒ごま・くるみ・栗・サツマイモ・鮭・ラム肉
避けたい:過度のカフェイン・夜遅い食事・睡眠不足
暮らし:23時前就寝、腰回りを冷やさない、ぬるめの長風呂で芯から温める。
タイプ4:ストレスで冷えが悪化する
合う食材:しそ・柑橘類・セロリ・ジャスミン茶・薄荷・三つ葉
避けたい:過度の飲酒・夜遅いSNS・ため息の積み重ね
暮らし:深呼吸習慣、軽い散歩、休日に自然に触れる時間。
タイプ5:顔は火照るのに足だけ冷える
合う食材:はと麦・冬瓜・緑豆・きゅうり・苦瓜
避けたい:揚げ物・甘い飲み物・チーズ・チョコレートの連日
暮らし:半身浴で汗をかく、皮膚を清潔に保つ、ストレス発散を意識的に。
5. 冷えの裏に隠れている本当の悩み
梅雨の冷えを訴えてご相談に来られる方の多くは、根っこに「冷え+もう一つの慢性不調」を抱えていらっしゃいます。冷えだけが単独で起きていることは、当薬局ではあまり多くありません。
タイプ4の方は、PMSや生理痛の悪化と連動しています。「ストレス×冷え」のメカニズムは、若い世代ではPMSとして、40代以降では更年期不調として顔を出すことが多いです。
タイプ2の方は、ダイエットの停滞や胃もたれと連動しています。「お腹が冷たい人は、痩せにくい・食べすぎても痩せない」というお悩みと同じ根っこから出ています。
タイプ3の方は、眠りの不調と連動しています。「腰が冷えて重い・夜中に起きる・朝早く目が覚める」というセットは、よく一緒に出ます。
「冷えを整える」ことは、多くの場合「PMS・胃腸・睡眠・更年期」のいずれかと同時並行で進みます。だからこそ、市販の冷え対策1つだけでは変化を感じにくく、あなたの体質に合わせて複数の生薬を組み合わせる煎じ薬のほうが、変化を感じやすい方が多いです。
6. 「市販の漢方を試したけど効かない」と思った方へ
当薬局のカウンターでも、最も多くいただくお声のひとつです。
市販の漢方は、ある特定のタイプに合わせて作られています。例えば「冷えに当帰芍薬散」とよく聞きますが、これはタイプ4の方には合うことが多い一方、タイプ2やタイプ3の方が飲むと「むしろお腹が冷える」「効いている感じがしない」と感じることがあります。
「冷え」と一括りにせず、自分のタイプを知った上で選ぶ。それでも複数タイプにまたがる場合は、薬剤師が体質を確認した上で生薬を組み合わせる——これが、慢性的な冷えにアプローチする近道です。
当薬局では、初回60分かけて、ご相談者の体質を脈・舌・暮らしのお話から見立てて、煎じ薬で「あなたの一剤」を仕立てます。市販の漢方薬や、服用中の西洋薬との組み合わせ方もご相談いただけます。
7. 銀座漢方天風堂でできること(料金・流れ)
「自分のタイプがわからない」「複数タイプに当てはまる」「市販で効かなかった」という方のために、銀座漢方天風堂薬局ではお一人ずつ向き合うご相談を承っています。
初回相談の流れ(60分)
- 体調・お悩み・暮らしのお話を伺う(30分)
- 脈と舌の様子を拝見し、体質タイプを整理(10分)
- 合う食材・暮らしの工夫と、お試しいただく漢方の方向をご提案(15分)
- 料金・服用方法のご案内、次回ご相談のタイミング相談(5分)
料金(おためし2週間コース)
初めての方には、おためし2週間コース 9,800円(税込)をご案内しています。
内訳: 初回相談料込み+あなた専用の煎じ薬14日分+次回フォローアップ枠予約。
2週間試してみて、体感がよければ継続をご相談、合わなければそこで終了でも構いません。月の継続コストはお体の状態と生薬の構成により幅がありますが、目安として月15,000円〜25,000円程度の方が多いです。
煎じ薬って大変ですか?
「毎日鍋で煎じるのは無理…」というお声をよくいただきますが、ご安心ください。当薬局の煎じ薬は1日分が個包装パックになっていて、お湯と一緒に5〜10分温めるだけで飲める仕組みです。朝の身支度の間に準備できる方がほとんどです。
来店が中心ですが、女性のご相談者がほとんどです
当薬局はご来店いただいての対面相談が基本です(オンライン相談は通信状況の安定したご予約のみ承ります、まずは初回ご来店推奨)。ご相談者の9割は女性で、PMS・生理痛・更年期・冷え・婦人科のお悩みが多くを占めます。「男性薬剤師に相談しづらい」と気になる方も、店内には女性スタッフも在籍していますので、初回お電話・LINEでご相談先をお伝えいただければ調整いたします。
📊 当薬局のご相談者37名の傾向
当薬局のご相談者37名のうち、冷え関連を主訴・併発症として挙げた方は65%(24名)。年代別では30代32%・40代24%・50代38%で、30〜50代女性が中心です。3ヶ月モニター完遂率は95%、6ヶ月以上継続される方は78%にのぼります。
ご相談プロセスの一例:30代女性(冷え+むくみ+便秘でご相談)は、靴下重ね履きを2枚から1枚に減らす習慣変化が出始め、半年継続のうちに就寝時に電気毛布を外せるようになりました。毎月のカウンセリングで体調に合わせて処方を見直したと、ご感想をいただいています。
冷えは単独で訴えられる方は少なく、むくみ・PMS・便秘・肩こりと併発するケースが多いのが特徴。
※当薬局HPお客様の声バックアップ分析 n=37、2026年5月時点。
※漢方の体感には個人差があります。
※気になる症状は医療機関の受診を優先してください。
※掲載の体験記述は処方による効能効果を示すものではなく、ご相談プロセスと生活変化の記録です。
ご予約・お問い合わせ
▶ LINE登録で初回相談に使える5,000円OFFクーポン進呈(有効期限6ヶ月・1タップで登録完了)
📞 お電話:0120-102-995(受付13:00〜19:00/土日祝休)
🗓️ Web予約:24時間受付フォーム(ご来店日時を選択)
ご夫婦・ご家族とご一緒のご相談も歓迎します。
※漢方の体感には個人差があります。妊娠中・授乳中・服薬中の方は事前にお知らせください。
8. よくある質問(FAQ)
Q. 「夏なのに冷える」って本当に体の問題ですか?気のせいでは?
気のせいではありません。梅雨は1年で一番湿度が急に上がる時期で、体が湿気の影響を受けやすくなります。当薬局でも毎年6月になると「夏なのに冷える」というご相談が急増し、これは個人の体質ではなく季節要因と考えています。記事内の5タイプのいずれかに当てはまる方がほとんどです。まずはセルフチェックで自分のタイプを確認してみてください。
Q. 市販の漢方を試しましたが効きません。なぜ?
市販の漢方は、ある特定のタイプに合わせて作られています。「冷えに○○」と聞いて選んでも、自分の体質と合っていなければ「効いている感じがしない」「むしろお腹が冷えた」と感じることがあります。タイプを見立てた上で、必要に応じて複数の生薬を組み合わせていくことで、体感が変わってきます。複数タイプにまたがる方は、ご相談時に薬剤師が一緒に整理します。
Q. 予約方法とキャンセルポリシーは?
ご予約はWebフォーム(24時間受付)、お電話(0120-102-995/13:00〜19:00・土日祝休)、LINEからご予約いただけます。キャンセル・日程変更は前日17:00まではご連絡をいただければ料金は発生しません。当日のご事情によるキャンセルもまずはお電話でご相談ください。お一人での初回ご相談はもちろん、ご夫婦・ご家族とのご相談も承ります。
Q. 西洋薬(降圧薬・抗うつ薬・ステロイド等)を服用中ですが、漢方は併用できますか?
原則として併用可能なケースが多いですが、必ず薬剤師にお薬手帳をご提示いただき確認します。特に甘草を含む漢方は、利尿薬(フロセミド等)・降圧薬・ステロイドとの併用で低カリウム血症のリスクがあるため、用量と期間を慎重に判断します。当薬局では薬剤師歴45年の店主が、現在服用中のお薬と漢方の組み合わせを安全に整えるご相談を承ります。主治医にも漢方併用を共有することをおすすめしています。
Q. 女性の悩み(PMS・生理・更年期)を男性薬剤師に話しづらいです
ご相談者の9割が女性のため、店主はPMS・生理・更年期・婦人科のお悩みを毎日のように伺っています。それでも気になる方は、ご予約時のLINE・お電話で「女性スタッフをご希望」とお伝えください。在籍する女性スタッフが対応可能なお時間帯で調整いたします。
本記事は東洋医学・漢方に関する一般的な解説であり、特定の疾患の診断・治療を目的としたものではありません。漢方の体感には個人差があります。妊娠中・授乳中の方、医療機関で治療中の方、慢性疾患をお持ちの方は、必ず事前に薬剤師にご相談ください。甘草を含む漢方は利尿薬・降圧薬・ステロイドとの併用で低カリウム血症のリスクがあるため、注意が必要です。気になる症状がある場合は、医療機関の受診を優先してください。
