妊活を始める前に知っておきたい東洋医学の基礎知識|気血水と3つの体質タイプ
「なかなか妊娠しない」「体調が優れない」「何から始めればいいかわからない」――そんな不安を抱えながら妊活に取り組んでいる方は少なくありません。
東洋医学では、妊娠は女性の心と体が整ったときに自然に起こるものと考えます。銀座漢方天風堂薬局では、お一人おひとりの体質に合わせた体づくりをサポートしています。
結論からお伝えすると、東洋医学の妊活では「気」「血」「水」という3つの要素のバランスを見立てることが出発点になります。ご自身がどの傾向に近いかを知ることで、日々の養生の方向が定まります。
妊活における東洋医学的アプローチとは
気血水のバランスという考え方
東洋医学では、私たちの体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素で構成されていると考えます。
- 気(き):生命エネルギーの源。体の機能を動かし、活力を与える力
- 血(けつ):栄養と潤いを運ぶ。現代医学の血液に近い概念
- 水(すい):体の潤いと代謝を司る。体液や免疫機能に関わる
この3つのどれかが不足したり滞ったりすると、月経の状態や体調に変化が現れると考えます。どこがどう崩れているかは人によって違うため、東洋医学では画一的な対応ではなく、体質の見立てから始めます。
現代医学と東洋医学の違い
| 観点 | 現代医学 | 東洋医学 |
|---|---|---|
| アプローチ | 症状・疾患への対処 | 体質・全体のバランス調整 |
| 妊活への考え方 | 検査数値の改善 | 心身の調和による体づくり |
| 個別性 | 標準的な治療法 | 一人ひとりの体質に合わせた対応 |
どちらが優れているというものではありません。通院中の治療を続けながら、日々の体づくりの視点として東洋医学の考え方を取り入れる方が多くいらっしゃいます。
あなたはどのタイプ?3つの体質セルフチェック
以下の項目で、ご自身に当てはまるものを確認してみてください。複数のタイプに当てはまる場合もあります。
タイプA:腎虚(じんきょ)型 ― 生命力の不足
- 疲れやすい
- 足腰がだるい
- 冷えが気になる
- 物忘れしやすい
- 月経周期が不安定
東洋医学でいう「腎」は、成長・発育・生殖に深く関わるとされる概念です。生命エネルギーを補い、体を温める方向で養生を組み立てます。
おすすめの養生:早寝早起きを心がける/黒い食材(黒豆・黒ごま等)を取り入れる/十分な休息をとる/体を冷やさない
タイプB:血虚(けっきょ)型 ― 血の不足
- 顔色が青白い
- 髪が抜けやすい
- 爪が割れやすい
- 眠りが浅い
- 立ちくらみがある
血が不足すると、体のすみずみに栄養と潤いが行き渡りにくくなると考えます。血を養う食材と、目や頭を使いすぎない生活がポイントです。
おすすめの養生:赤身肉・レバーなど鉄分を含む食材/緑黄色野菜/目や頭の使いすぎに注意/質の良い睡眠を確保
タイプC:気滞(きたい)型 ― 気の滞り
- イライラしやすい
- ため息をよくつく
- 胸やわき腹が張る
- 月経前に気分が落ち込む
- のどの詰まり感がある
ストレスや感情の抑圧によって、気の流れが滞っている状態と考えます。巡りを助ける食材と、意識的なリラックスの時間が助けになります。
おすすめの養生:香味野菜(セロリ・春菊等)/深呼吸やストレッチ/適度な運動でリフレッシュ/香りでリラックスする時間をつくる
※実際には複数のタイプが混在するケースも少なくありません。「疲れやすくてイライラもする」という方は、腎虚と気滞の混合として見立てることがあります。より詳しい体質の見立てをご希望の方は、個別相談をご利用ください。
妊活における生活習慣の整え方
質の良い睡眠
- 22時〜2時の時間帯を意識して休む
- 7〜8時間の睡眠時間を確保する
- 寝室環境を整える(温度・湿度・暗さ)
- スマートフォンは就寝1時間前まで
バランスの良い食事
- 旬の食材を取り入れる
- 体を温める食材を意識する
- 規則正しい食事時間
- 腹八分目を心がける
適度な運動
- ウォーキングなどの有酸素運動
- ヨガやストレッチ
- 骨盤周りを動かす習慣
- 無理のない範囲で継続する
どれも特別なことではありませんが、続けられる形に落とし込むことが何より大切です。すべてを一度に変えようとせず、取り組みやすいものから始めてみてください。
ストレスとの付き合い方
妊活中はさまざまなプレッシャーを感じることがあります。東洋医学では「気の滞り」がその背景にあると考え、次のような方法でケアします。
自分でできること
- 深呼吸法・瞑想
- 香りを使ったリラックス
- 森林浴・自然の中の散策
- 入浴でゆっくり体を温める
まわりの力を借りること
- パートナーとの対話
- 信頼できる人への相談
- 同じ立場の方とのつながり
- 専門家によるサポート
一人で抱え込まないことも、体を整えるうえで大切な養生のひとつです。
よくある質問
Q. 妊活で東洋医学的なアプローチはどのように考えますか?
A. 東洋医学では「気」「血」「水」のバランスを整えることを通じて、心と体の調子を整える方向を目指します。検査数値そのものではなく、体質全体をどう見立てるかという視点で考えます。個人差があります。
Q. 病院の不妊治療と漢方は併用できますか?
A. 体質や現在の治療内容によって判断が異なります。通院中の方は治療内容をお伝えいただければ、それを踏まえてご提案いたします。必ず主治医にもご相談ください。
Q. 体質を整えるにはどれくらいの期間が必要ですか?
A. 感じ方には個人差があります。基礎体温の変化や体調をご自身で確認しながら、薬剤師と相談して調整していきます。
Q. 何から始めればよいかわかりません。
A. まずは生活習慣の見直しから始めていただくのがおすすめです。そのうえで、ご自身の体質について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
妊活は決して一人で頑張るものではありません。東洋医学的なアプローチでは、お一人おひとりの体質を理解し、それに合わせた体づくりを行うことを大切にします。
- 腎虚タイプ(生命力の不足) → 温めて休む養生を中心に
- 血虚タイプ(血の不足) → 血を養う食事と睡眠を中心に
- 気滞タイプ(気の滞り) → 巡らせる養生とリラックスを中心に
まずは生活習慣の見直しから始めて、必要に応じて専門家にご相談ください。あなたらしい妊活の第一歩を、一緒に踏み出しませんか。
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