便秘5タイプと漢方|薬剤師が見立てる体質別の整え方
「3日以上出ないのが当たり前」「下剤を毎日飲まないと出ない」「コロコロした便しか出ない」「ガスばかりたまってお腹が張る」——30〜50代女性のご相談カウンターで本当に多く伺うお声です。当薬局では、便秘を「水分を増やす・食物繊維を増やす」だけで片付けず、ストレス・血の不足・冷え・熱・湿の5タイプで見立てます。LINE友だち追加で5,000円分のクーポンを進呈しております。初回のご相談は無料、薬剤師歴45年の店主が60分かけてお話を伺います。
結論からお伝えすると、便秘は「水分・食物繊維が足りないだけ」では片付かないことが多く、漢方では気滞・血虚・陽虚・熱結・痰湿の5タイプで見立てます。ご自身の傾向を見極め、下剤を減らしながら体質から整えていく方向を目指す方が多いです。
柳澤 謙行(やなざわ けんこう)/銀座漢方天風堂薬局 薬剤師
薬剤師歴45年・漢方相談のべ10,000件超/創業2000年
- 便秘が「水分不足」だけでは片付かない本当の理由
- ガス腹・コロコロ便・残便感の見分け方
- あなたの便秘はどの体質か、5タイプ別セルフチェック
- タイプ別の見立てと代表処方の考え方
- 下剤を減らしていくための養生
目次
なぜ便秘は5タイプで見立てる?
東洋医学では、便秘を「水分が足りないだけ」とは捉えません。腸の動きそのもの・腸を潤す力・腸を温める力・腸の熱・腸にたまった湿、この5つの方向のどこが弱っているかで、便秘の出方が変わります。
「便秘」とひとことで言っても、毎日出るけどスッキリしない方、3日出ない方、コロコロしか出ない方、ガス腹がひどい方では、整え方がまったく違います。同じ酸化マグネシウムを飲んでも、合う方と合わない方が分かれるのはここに理由があります。
ご相談票を304件並べると(2026年5月時点・当薬局調べ)、30〜50代女性のおよそ4人に1人が、便秘と冷え・むくみ・PMSを同時に抱えていらっしゃいました。
あなたの便秘はどのタイプ?5タイプ別セルフチェック
当てはまる項目にチェックを入れてみてください。複数のタイプに当てはまる方がほとんどです。
タイプ① 気滞(ストレス便秘・ガス腹)
- ストレスや旅行で便秘が悪化する
- お腹がガスでパンパンに張る
- トイレで踏ん張っても出ない、残便感が強い
- のどに何かつかえる感じ、ため息が多い
- PMS時期に便秘と下痢を繰り返す
タイプ② 血虚(兎糞・乾燥便)
- コロコロした、うさぎのフンのような便
- 痩せ型、肌・髪が乾燥している
- 立ちくらみ、動悸、眠りが浅い
- 出産後・大量出血後に便秘が始まった
- 月経の後半に便秘が悪化する
タイプ③ 陽虚(冷え便秘・コロコロ)
- 冷えると便秘が悪化する
- 温かいものを飲むとお腹が動き出す
- 下半身、特にお腹周りが冷たい
- 夜中にトイレに起きる、朝起きるのがつらい
- 高齢の方・低血圧の方に多い
タイプ④ 熱結(硬便・口臭・吹き出物)
- 便が硬く、出すのに苦労する
- 口臭・口渇・口内炎が出やすい
- 顎周り・額に吹き出物が出やすい
- 脂っこいもの・辛いもの・お酒が好き
- イライラしやすく、顔がのぼせる
タイプ⑤ 痰湿(湿った重い便・残便感)
- 湿った重い便、ベタッと便器につく
- 残便感が強い、出してもスッキリしない
- 体が重だるい、頭がボーッとする
- 梅雨や湿気の多い日に悪化する
- 水太り傾向、舌の苔が分厚い
タイプ別の見立てと代表処方は?
当薬局では、自己判断で市販の便秘薬を選ぶのではなく、複数の体質が重なる方には煎じ薬で「あなたの一剤」を仕立てる方向で整えていきます。下剤と漢方を併用しながら、少しずつ下剤を減らしていく方向で組み立てることもあります。
タイプ① 気滞には、気のめぐりを開きながら腸を動かす方向で組み立てます。大柴胡湯・四逆散・加味逍遙散などの考え方を、お一人ずつのお声に合わせて。
タイプ② 血虚には、血を補いながら腸を潤す方向で。麻子仁丸・潤腸湯・当帰芍薬散などの考え方が背景にあります。
タイプ③ 陽虚には、お腹を温めながら腸の動きを立て直す方向で。大建中湯・人参湯・温脾湯などの考え方を組み合わせます。
タイプ④ 熱結には、腸の熱を冷ましながら便通を促す方向で。大黄甘草湯・調胃承気湯・防風通聖散などの考え方が背景にあります。
タイプ⑤ 痰湿には、湿をさばきながら脾を立て直す方向で。平胃散・二陳湯・茯苓飲などの考え方を組み合わせます。
同じ「便秘」でも、気滞タイプに大黄甘草湯を使うと、かえってお腹が冷えて動きが鈍くなる方がいらっしゃいます。タイプの見立てが大事です。
下剤を減らしていくための養生は?
3週間続けると、酸化マグネシウムの量を半分に減らせる方が多いです。
朝のひと口を白湯から始めましょう。冷たい飲み物を常温に切り替えるだけで、腸の動きが変わってきます。なつめ・くこ・くるみ・黒ごま・はちみつ・干しいちじくは、腸を潤してくれる食材です。
朝のトイレ時間を5分早めに確保する。湯船に10分つかってお腹を温めながら、時計回りにお腹をマッサージする。寝る前のスマホは15分早めに切り上げて、副交感神経を立て直す。これだけでも翌朝の腸の動きが違ってきます。
気滞タイプの方は、よく噛んでゆっくり食べる。陽虚タイプの方は、生もの・冷たいものを避けて、温かい汁物中心に。熱結タイプの方は、脂っこいもの・辛いものを控えめに。痰湿タイプの方は、甘いもの・乳製品を控えめにしておく。
下剤を毎日10年以上飲んでいる方は、急にやめると体が動かなくなることがあります。漢方で整えながら、ゆっくり減らしていく方向が組み立てやすいです。
便秘の裏にある本当の体質とは?
便秘は、冷え・睡眠・婦人科・肌・ダイエットと深くつながっています。
気滞はPMSとガス腹の根っこですし、血虚は妊活と眠りの浅さの土台。陽虚は基礎代謝低下と冷えの背景で、熱結はニキビ・吹き出物・肝臓の負担と関係します。痰湿はダイエットの停滞にも潜んでいます。
「ただの便秘」と片付けず、その裏にある体質の連環を見ていく。これが当薬局のお見立ての方向性です。
まとめ
便秘は、5タイプ(気滞・血虚・陽虚・熱結・痰湿)で見立てると、ご自身の傾向が見えてきます。「水分を増やす・食物繊維を増やす」だけでは届かない便秘がたくさんあります。下剤を減らしながら、体質から整える養生を組み合わせる方向が、結果として続く整え方です。
銀座漢方天風堂薬局
体質の見立てから、はじめてみませんか。
薬剤師歴45年の店主が、初回60分かけてお話を伺います。
あなたの体質に合わせた、あなたのための一剤を仕立てます。
営業時間 13:00〜19:00(土曜・日曜・祝日定休)
※養生の感じ方や漢方の効果には個人差があります。
※妊娠中・授乳中の方、服薬中の方は事前にご相談ください。
※LINEクーポンは1ヶ月分の漢方にご利用いただけます(おためし2週間コースとの併用不可)。
📊 当薬局のご相談者37名の傾向
37名のご相談者のうち、便通・お腹の張り・食欲・胃もたれを併発症として挙げる方は約45%(17名)。多くは婦人科や自律神経のご相談に併発する形で言及されます。
ご相談プロセスの一例:50代女性(過食と気分の落ち込みでご相談)は、3ヶ月のカウンセリングを経て生活リズムが整い、食事と睡眠の習慣を見直す土台ができたと、ご感想をいただいています。
胃腸の問題は精神面・冷え・睡眠と連動するため、単独で対処するより全体の養生サイクルを整える方向が結果につながりやすい。
※当薬局HPお客様の声バックアップ分析 n=37、2026年5月時点。
※漢方の体感には個人差があります。
※気になる症状は医療機関の受診を優先してください。
※掲載の体験記述は処方による効能効果を示すものではなく、ご相談プロセスと生活変化の記録です。
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よくある質問
Q. 酸化マグネシウムを毎日飲んでいますが、漢方と併用できますか?
併用可能です。漢方で根本の体質を整えながら、最初はマグネシウムを続けつつ、3〜4週間ほどで量を減らせていく方向で組み立てます。長年飲んでいる方ほど、急にやめると腸が動きにくくなるため、ゆっくり減らすほうが結果として続きます。高齢者・腎機能低下のある方はマグネシウム血中濃度のモニタリングが必要なため、その点も含めて見ていきます。個人差があります。
Q. 大黄を含む漢方はクセになると聞きました
大黄含有漢方(大黄甘草湯・調胃承気湯等)は刺激性下剤の側面があり、長期連用で腸の動きが鈍ることがあります。当薬局では「熱結タイプ」と見立てた方にも、大黄系を主軸にせず、気のめぐり・血のめぐりを整えながら徐々に減らす方向で組み立てることが多いです。
Q. PMSと便秘が連動するのですが、同時に整えられますか?
PMSと便秘は気滞・血虚・瘀血といった同じ体質の根っこから出てくることが多く、まとめて整える方向で組み立てやすいです。煎じ薬で生薬を組み合わせて、月のリズムと腸の動きの両方を見ていくことが多いです。PMS生理痛5タイプの記事もあわせてご覧ください。
Q. 食物繊維と水分を増やしたのに、ガス腹がひどくなりました
気滞タイプや痰湿タイプの方は、食物繊維を増やすとガスが増えてかえって張ることがあります。FODMAP系食材を一時的に控える、よく噛んでゆっくり食べる、よく動くといった生活面の養生と、気のめぐりを整える漢方を組み合わせる方向が合いやすいです。
本記事は一般的な健康情報の提供を目的とし、個別の診断・治療を代替するものではありません。漢方薬の効果には個人差があります。妊娠中・授乳中の方、他の医薬品を服用中の方、持病のある方は、ご利用前に薬剤師または医師にご相談ください。急に便が出なくなった、血便が出る、体重減少を伴う、便が極端に細くなった場合は、大腸疾患の可能性もあるため、まず医療機関へのご相談をおすすめします。
