寝る前の画面時間を、少しだけ短くする|無理なく始める夜の養生
監修:柳澤 謙行/銀座漢方天風堂薬局 薬剤師
寝る前のスマートフォンは、一日の終わりにようやく持てる自分の時間かもしれません。急に使うのをやめるより、今夜できる一つの変更から始めてみませんか。
寝床で画面を見る時間を減らすことは、睡眠環境を見直す選択肢の一つです。画面を閉じる時刻を少し早め、寝室の光と翌朝の調子を一緒に確かめます。
まず、画面と眠りの関係を知る
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、睡眠環境に関わる光を取り上げ、寝室にスマートフォンやタブレットを持ち込まず、暗い環境で眠ることを勧めています。画面だけが眠りを左右するわけではありませんが、夜の光は見直しやすい要素です。

今夜は「15分だけ前倒し」を試す
『養生活』の原稿では、画面を閉じる時刻を少しずつ前へ動かす工夫を紹介しています。ここでは15分を例にしますが、眠る時刻や仕事の都合に合わせて、無理のない長さに変えてください。
- 今の時刻を確かめる。 何時ごろまで画面を見ているか、まず一晩だけ記録します。
- 閉じる合図を決める。 いつもより15分早く画面を置き、手元の明かりを落として過ごします。
- 翌朝を振り返る。 眠れたかだけでなく、目覚めたときの休養感や日中の眠気を簡単に記録します。
15分で睡眠の問題が解決するという意味ではありません。変化が分からなくても失敗ではなく、続けられる形を探すための小さな実験です。
画面を閉じた後の選択肢
スマートフォンを目覚ましに使うなら、画面を伏せて通知を切るなど、手の届くところから試せます。別の目覚まし時計があれば寝室の外に置く方法もあります。紙の本を数ページ読む、静かに座るなど、自分にとって負担の少ない過ごし方を選んでください。
眠れない状態が続き、日中の生活に支障があるときは医療機関に相談してください。睡眠薬や持病の薬を服用中の方は自己判断で変更せず、医師・薬剤師に相談してください。
今日のちょい足し
画面を閉じる時刻を一つ決める。 できた日もできなかった日も、翌朝の様子を一言だけ残してみましょう。
参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」。本記事は一般的な養生の情報であり、診断や治療を目的としません。