二日酔い・歓送迎会疲れと漢方|飲みすぎリセットを4体質で見立てる

二日酔い・歓送迎会疲れと漢方|飲みすぎリセットを4体質で見立てる

二日酔い・歓送迎会疲れと漢方
飲みすぎリセットを4体質で見立てる

翌朝、温かい湯気の立つお茶を両手で包む40代の女性

「歓送迎会が3週続いて、月曜の朝が立ち上がれない」「以前ならビール3杯で済んだのに、最近は2杯目から顔がほてる」「ウコンを飲んでもしんどさが抜けない」「翌朝のむくみが昼まで取れず、午前中の会議で頭が回らない」。

4月後半からゴールデンウィーク直前にかけて、当薬局にもっとも増えるのが、こうした二日酔いと歓送迎会疲れのご相談です。30〜50代の働く女性が中心で、新年度の歓迎会・退任送別会・取引先の春の宴会・ご家族の進学進級祝いが重なり、1週間に2〜3回の飲酒が常態化している方が大半です。

「二日酔いは飲み過ぎが悪いだけ」と片付けられがちですが、漢方の視点で見ると、二日酔いは気・血・水のバランスが一気に崩れたサインです。むくみとして出る方、顔のほてりと胃の灼熱感として出る方、精神的な疲労感とのどのつかえとして出る方——同じ「飲みすぎ」でも体に出る形は人それぞれで、対処も変わります。

漢方では二日酔いを、水毒(すいどく)=水分代謝が滞ってむくみと頭痛を呼ぶタイプ、湿熱(しつねつ)=胃と肝に熱と湿がこもるタイプ、肝鬱気滞(かんうつきたい)=歓送迎会の精神疲労と気の滞りが重なるタイプ、気虚(ききょ)=連飲で底力が抜けているタイプ——の4つの体質軸で見立てます。

監修

柳澤 謙行(やなざわ けんこう)/銀座漢方天風堂薬局 薬剤師
薬剤師歴45年以上。前職を含めのべ数万件の漢方相談に従事。中医学理論に基づく体質の見立てと煎じ薬の提案を得意とし、胃腸・肝・自律神経・更年期領域で内科処方との併用相談も数多く担当。

この記事でわかること

  • なぜ4月後半に二日酔いの相談が増えるのか、その3つの背景
  • 五苓散・黄連解毒湯・茵蔯五苓散の使い分けがわかる
  • 4体質のどれに自分が当てはまるかセルフチェックできる
  • 飲む前・飲み中・翌朝の漢方の使い分けがわかる
  • 市販の二日酔い対策薬・胃腸薬と漢方の安全な併用設計
  • 合谷・内関・太衝の3つのツボと、翌朝の食養生
  • 歓送迎会後の体重戻り・ダイエット停滞との接点

なぜ4月後半に二日酔いの相談が増えるのか

歓送迎会の翌朝、テーブルに残されたグラスとミネラルウォーター

4月後半〜GW直前の二日酔い集中には、3つの背景が重なっています。

1. 歓送迎会・新年度宴会の連続——4月は転勤・部署異動・新人歓迎・送別・取引先挨拶が一気に重なる月。一度の飲み会では問題ない量でも、1週間に2〜3回に増えると肝の処理能力を超え、翌週まで「酒気の抜けない」状態が続きます。漢方ではこれを「酒毒(しゅどく)の蓄積」と呼びます。

2. 春は「肝」がもっとも高ぶる季節——漢方では春から初夏にかけて肝が活発に働きます。肝は気の巡りを司り、アルコールの解毒を担う臓でもあります。新年度の緊張で肝はすでに張り詰めており、そこに連続飲酒が重なると、肝の余裕がなくなり、ふだんの量でも処理が追いつかなくなります。

3. 寒暖差と睡眠の乱れ——4月は朝晩で10度以上の寒暖差がつく日があり、自律神経が体温調節に追われます。歓送迎会で帰宅が遅くなり、入浴・睡眠時間が削られ、回復のための「夜の時間」そのものが減る——これが翌朝の頭痛・むくみ・吐き気を悪化させています。

「お酒に弱くなった」のではなく「余裕が減った」

「30代の頃はビール3杯でも平気だったのに、40代になって2杯目から顔が赤くなる」——働く女性のご相談で、もっとも多い変化です。

アルコールを分解する酵素(ADH・ALDH)の量そのものは、加齢で大きく変わるわけではありません。変わるのは肝の気を巡らせる力・水分代謝・気血の貯蔵量です。この3つが10年で2〜3割落ちると、同じ量でも翌日への持ち越し方がまったく違います。

漢方の視点で言うと、「お酒に弱くなった」のではなく「体質の余裕が減った」のです。煎じ薬で土台を整えていくと、無理のないペースで楽しめる方向に戻していけます。

医療機関の受診が必要な方

健康診断でAST/ALT/γ-GTPなど肝機能の数値が基準値を超えている方、お酒を飲んでいないのに似た症状が続く方、激しい腹痛・黄疸・意識混濁を伴う方は、まず内科・消化器内科の医療機関をご受診ください。漢方は補助的に併用する形で安全に力を発揮します。

漢方では二日酔いを4体質で見立てる

4体質タイプ別の生薬

同じ「二日酔い」でも、根っこの体質は人それぞれ。当薬局では4つのタイプに分けて見立てます。

① むくみ・頭痛タイプ(水毒)

翌朝のまぶたと顔のむくみ、こめかみの脈打つ頭痛、吐き気・嘔吐、めまい、口の渇きの割に尿量が少ない、胃に水がチャプチャプする感覚——働く30〜50代の女性で、当薬局でもっとも多くお会いするタイプです。アルコールと一緒に飲んだ水分が、体の中で滞っている状態です。

代表処方:五苓散、茵蔯五苓散、苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯など。五苓散は医療用の添付文書に「二日酔」が明記された処方で、水分代謝を整えて頭痛・むくみ・吐き気を軽くする方向で働きます。むくみと頭痛が前面に出るタイプには、まずこの軸で見立てます。

② 顔赤・心窩部熱タイプ(湿熱)

翌朝も顔が赤い、みぞおちの灼熱感、口が苦い、便がベタつく、イライラと焦燥感、油っこい食事と一緒に飲んだ翌朝に悪化する——お酒と脂っこいおつまみで胃と肝に熱と湿がこもったタイプ。歓送迎会の中華・焼肉・揚げ物コースの翌朝に典型的に出ます。

代表処方:黄連解毒湯、茵蔯蒿湯、半夏瀉心湯、温胆湯など。黄連解毒湯は体力中等度以上で顔がほてりやすい方の、二日酔い・胃の灼熱感・イライラに用いられることがあります。湿と熱を同時に冷ましながら降ろす方向で整えます。

③ 精神疲労・喉つかえタイプ(肝鬱気滞)

飲み会自体が苦手で精神的に疲れる、翌朝のどに何かつかえている感じ、深く息が吸えない、ため息が増える、酒量はそれほどでもないのに翌日まで気が重い——お酒の量より気の消耗が大きいタイプ。新年度の人間関係を伴う宴会で出やすく、検査では何も異常が出ない不定愁訴として現れます。

代表処方:半夏厚朴湯、四逆散、柴胡疎肝湯、加味逍遙散など。気を下ろしながら肝の高ぶりを鎮め、のどのつかえと胸の詰まりを散らす方向で整えます。「二日酔い」というよりは「飲み会の翌日の気疲れ」として相談される方に多いタイプです。

④ 連飲・疲労抜けないタイプ(気虚)

3週続けて飲み会があり、月曜の朝が立ち上がれない、汗をかきやすい、食欲が落ちて朝食を抜く、風邪をひきやすくなった——連続飲酒で気が底をついているタイプ。新年度に気合いを入れすぎた反動が、お酒の翌日に大きく出ます。体そのものが電池切れに近い状態です。

代表処方:補中益気湯、六君子湯、参苓白朮散、人参養栄湯など。中焦(胃腸)からエネルギーを立て直し、気を補いながら巡らせる方向で整えます。「翌朝にこれを飲むと立ち上がれる」というよりは、「飲み会の合間の養生として土台を底上げする」使い方の処方です。

症状の出方でわかる体質の傾き

二日酔いの症状は「どう出るか」で体質が読み取れます。当薬局では初回のカウンセリングで、必ず症状の出る時間帯・前日のお酒の種類・食事内容をうかがいます。

主な症状の出方 傾きやすい体質 前日の傾向
朝起きるとまぶたと顔がパンパン 水毒 ビール・サワー・水分多め
こめかみの脈打つ頭痛+吐き気 水毒 炭酸割り・ハイボール多飲
顔の赤みと胃の灼熱感が翌昼まで 湿熱 焼肉・中華・揚げ物コース
のどのつかえ感・息が浅い 肝鬱気滞 気を遣う相手との会食
連日飲み会で月曜起き上がれない 気虚 3日連続〜週2〜3回の飲酒
体重が1週間戻らない、便がベタつく 湿熱+脾虚(痰湿) 深夜の締めの炭水化物

飲む前・飲み中・翌朝の使い分け

同じ漢方でも、いつ飲むかで意味が変わります。当薬局でご案内するときは、ライフスタイルに合わせて3つのタイミングでご提案しています。

タイミング 目的 代表的な処方の方向
飲む前(30分前) 水分代謝を先に整える 五苓散
飲み中・帰宅直後 熱を冷ます・吐き気を抑える 黄連解毒湯、五苓散
翌朝 むくみ・頭痛・胃の灼熱を散らす 五苓散、茵蔯五苓散、黄連解毒湯
飲み会の合間(土台) 気を補い、肝の余裕を回復 補中益気湯、六君子湯、加味逍遙散

「翌朝に効く一発」よりも、合間の土台を整えるほうが長期的にはお酒との付き合い方を楽にしてくれます。歓送迎会シーズンが落ち着いたあと、煎じ薬で2〜3か月体質を底上げする——これが当薬局でもっともご提案している使い方です。

7つのサインでセルフチェック

以下のうち3つ以上が今春から続いている方は、単なる「飲み過ぎ」ではなく体質からの見立てが必要な時期にきています。

  • □ 同じ量を飲んでも、3年前より明らかに翌日に残るようになった
  • □ 翌朝のまぶたと顔のむくみが、昼まで取れない
  • □ 翌朝のこめかみの脈打つ頭痛で、午前中の集中力が落ちる
  • □ 飲んだ翌日、体重が1〜2kg戻らない日が3日以上続く
  • □ 顔の赤みと胃の灼熱感が、翌昼の食事まで残る
  • □ 連日の飲み会で月曜の朝が起き上がれない
  • □ 健康診断のAST/ALT/γ-GTPが少しずつ上昇傾向にある

市販の二日酔い対策薬と漢方の併用設計

「ウコン・ヘパリーゼ・ハイチオール・市販の胃腸薬を併用していますが、漢方を足しても大丈夫ですか?」——当薬局でご質問の多い併用相談のひとつです。

結論から言うと、多くの場合、併用は可能です。サプリメントや市販薬は「アルコール代謝の補助」が中心、漢方は「体質の方向を整える」役割で、機能が重なりません。

併用の基本設計(当薬局の考え方)

  1. 市販の二日酔い対策薬・サプリ(ウコン・ハイチオール等)→ アルコール代謝の補助という攻めの役割
  2. 市販の胃腸薬(H2ブロッカー・整腸剤等)→ 翌朝の胃のつらさを抑える
  3. 漢方の煎じ薬→ 繰り返す体質の土台を整える守りの役割
  4. 3週間以上連続で必要な場合は、必ず内科を受診し肝機能を確認

併用時に気をつけたいこと

  • 市販の漢方を複数同時に飲むと、共通の生薬「甘草」が重複し、偽アルドステロン症(低カリウム血症)のリスクが上がります。一般的に1日の甘草量が2.5gを超えると注意が必要です。利尿薬・降圧薬・ステロイド剤を併用中の方は、現在の処方を必ずお知らせください
  • アルコール服用中は判断力が鈍ります。漢方の用量を「翌日の朝にまとめて多めに」というような自己流の使い方は避けてください
  • 健康診断の肝機能数値(AST・ALT・γ-GTP)が基準値を超えている方は、まず内科を受診し、漢方は補助的に位置づけてください

ご相談時には、現在飲んでいる市販薬・サプリメント・処方薬・お酒の種類と頻度をすべてお伝えください。飲み合わせを確認したうえで、あなたに合う処方を見立てます。

今日から始められる養生法

内関のツボを押しながらの翌朝の養生

飲み過ぎを翌週に持ち越さない5つの習慣

  1. 飲み始めの30分でコップ1杯の常温水。アルコール濃度を上げすぎず、水分代謝の通り道を先に開いておく
  2. 「お酒1杯:水1杯」のチェイサー比率。飲む量を減らさずに翌朝の負担を減らす最重要ルール
  3. 締めの炭水化物・ラーメンを抜く。湿熱タイプの体重戻りの最大要因。空腹なら温かい味噌汁か茶碗蒸しを
  4. 帰宅後の入浴は40度・10分以内。長湯と熱い湯は翌朝のだるさを増やす。シャワーで済ませてもよい
  5. 翌朝の最初は常温水+梅干し1個。冷水・コーヒー・濃い味は胃の負担に。胃が温まってから固形物

ツボケアで「酒毒」を散らす

当薬局でもおすすめしている、二日酔いに使いやすいツボを4つご紹介します。深呼吸をしながら、親指または人差し指で3〜5秒ずつ、じんわり押しましょう。

  • 合谷(ごうこく):手の甲、親指と人差し指の骨が合わさる前のくぼみ。頭痛・吐き気・顔のほてりに広く使える万能ツボ
  • 内関(ないかん):手首内側のしわから指3本分ひじ寄り、2本の腱の間。吐き気・胸のつかえ・動悸に。乗り物酔いにも使われる定番ツボ
  • 太衝(たいしょう):足の甲、親指と人差し指の骨が合わさる前のくぼみ。肝の気を巡らせ、二日酔いの精神疲労・イライラ・頭痛に
  • 足三里(あしさんり):膝のお皿の外側下から指4本分下、すねの外側のへこみ。胃腸を立て直し、翌朝の食欲不振・だるさに

※妊娠中の方は合谷・太衝の強い刺激は避け、押す場合はごく軽めにしてください。

二日酔いの裏にある本当の体質

「歓送迎会のあと、毎回1週間体重が戻らない」——飲み会のご相談で当薬局にいらっしゃる40代女性の多くが、実はダイエットの相談を兼ねていることに気づかれます。

連日の飲酒・遅い時間の食事・睡眠の浅さで脾胃が湿熱を抱え、痰湿(たんしつ)として体に水と老廃物が溜まる——これは二日酔いの裏側にあるダイエット停滞の正体そのものです。湿熱と痰湿は同じ体質軸の表と裏で、二日酔いとして翌朝に出る方もいれば、体重の戻りと内臓脂肪として静かに溜まっていく方もいます。

「最近運動しているのに体重が落ちない」「食事を減らしているのにお腹だけ出てくる」「朝のむくみが取れない」——歓送迎会の翌週にこれらが重なっている方は、ダイエットを「カロリー収支」だけで追っても結果が出にくい時期にきています。湿を抜きながら脾の働きを立て直す方向で見立てると、体重が戻りやすい体質に整えられます(個人差があります)。

代表処方は茵蔯五苓散・防已黄耆湯・温胆湯・六君子湯などで、二日酔いの処方とほぼ重なります。つまり、二日酔いを整えることはダイエットの土台を整えることと地続きなのです。

当薬局のアプローチ

銀座漢方天風堂の相談カウンター

当薬局でお渡しするのは、煎じ薬だけではありません。

まずは初回60分のカウンセリングで、あなたの体調・お酒の種類と頻度・食習慣・睡眠の質・健康診断の数値・現在の市販薬や処方薬の内容までをじっくりうかがいます。お話の中から体質の軸を見立て、200種類を超える古典処方の中からあなたに合うものを選び、厳選した生薬を土鍋で丁寧に煎じてお渡しする——これが銀座漢方天風堂が長年磨いてきた強みです。

そのうえで、漢方だけに頼らず、飲み方の整え方・前後の食事・市販薬との役割分担・日常で押せるツボまで、体質に合わせてお伝えします。「お酒をやめてください」とは言いません。無理のないペースで楽しめる体質に戻す方向のご提案がほとんどです。

症状が軽い場合や煎じる時間が取れない方には、手軽なエキス剤(粉薬・錠剤・顆粒)も状況に応じて併用します。

煎じ薬とエキス剤、向き・不向き

比較項目 エキス剤(粉薬・錠剤・顆粒) 煎じ薬
処方の選択肢 ラインナップの中から 200種類超の古典処方から見立てる
複合体質への対応 単一症状向き 水毒+湿熱+気虚などの複合に対応
相談・見立て 基本なし 薬剤師が初回60分対面で
市販薬との併用相談 限定的 現在の処方を踏まえた見立てが可能
向く方 単発の二日酔い・軽症 繰り返し・連日飲酒・複数体質が絡む慢性の不調

まとめ

4月後半からゴールデンウィーク直前にかけての二日酔いは、歓送迎会・春の肝の高ぶり・寒暖差・睡眠不足が一気に重なる、現代の働く女性特有の季節性の不調です。

同じ「飲み過ぎ」でも、むくみと頭痛が中心の方、顔のほてりと胃の灼熱が中心の方、のどのつかえと精神疲労が中心の方、連飲で抜けない方——4体質のどれが重なっているかで、選ぶ処方が変わります。

「お酒に弱くなった」と感じている方、毎週末の飲み会で月曜の朝が立ち上がれない方、歓送迎会のあと体重が1週間戻らない方は、4体質のどれが重なっているかを丁寧に見立てる時期にきています。

当薬局では、薬剤師歴45年以上の柳澤が初回60分じっくりお話をうかがい、現在の市販薬や処方薬も踏まえて、あなたに合う煎じ薬を見立ててご提案します(個人差があります)。

よくあるご質問

Q. 市販の五苓散と二日酔い対策薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?

多くの場合、五苓散と市販の二日酔い対策薬・胃腸薬は併用可能です。ただし複数の漢方薬を重ねて飲むと、共通の生薬「甘草」が重複し、低カリウム血症などの副作用リスクが上がります。一般的に1日の甘草量が2.5gを超えると注意が必要です。利尿薬・降圧薬・ステロイド剤を飲んでいる方は、現在の処方を必ずお伝えください。

Q. 飲む前に漢方を飲んでおけば二日酔いを防げますか?

予防的に使える漢方はあります。代表的なのは飲む前または飲んでいる最中の五苓散で、水分代謝を整えて翌朝のむくみ・頭痛を軽くする方向で働きます。ただし「いくら飲んでも酔わない」薬ではありません。総量が体の処理能力を超えれば二日酔いは出ます。お酒の量自体を減らす養生とセットで使うのが本筋です(個人差があります)。

Q. 40代になってから急に二日酔いがひどくなりました。お酒に弱くなったのでしょうか?

アルコール代謝酵素そのものは大きく変わりませんが、肝の気を巡らせる力・水分代謝・気血の貯蔵が年齢とともに低下するため、同じ量でも翌日に持ち越しやすくなります。漢方の視点では「お酒に弱くなった」のではなく「体質の余裕が減った」と捉えます。煎じ薬で土台を整えると、無理のないペースで楽しめる方向に戻していけます。

Q. 歓送迎会のあと、毎回1週間体重が戻りません。これも漢方で対応できますか?

はい、対応します。連日の飲酒・遅い時間の食事・睡眠の浅さで脾胃が湿熱を抱え、痰湿として体に水と老廃物が溜まっている状態です。これは二日酔いの裏側にあるダイエット停滞の正体でもあります。茵蔯五苓散・防已黄耆湯・温胆湯などで湿を抜きながら脾の働きを立て直すと、体重が戻りやすい体質に整えられます(個人差があります)。

免責事項

本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。記載の漢方薬は体質により適応が異なり、効果には個人差があります。現在内科・消化器内科・心療内科で治療中の方、利尿薬・降圧薬・ステロイド剤・抗うつ薬・市販の二日酔い対策薬やサプリメントを服用中の方、妊娠中・授乳中の方は、ご相談時に必ずお伝えください。甘草を含む漢方薬を複数服用すると、ごく稀に偽アルドステロン症(低カリウム血症)などの副作用が報告されています。一般的に1日の甘草量が2.5gを超えると注意が必要とされます。健康診断でAST・ALT・γ-GTPなど肝機能の数値が基準値を超えている方、激しい腹痛・黄疸・意識混濁を伴う方は、まず内科・消化器内科の医療機関をご受診ください。20歳未満の方の飲酒、妊娠中・授乳中の飲酒は法律および医学的観点から推奨されません。

銀座漢方天風堂薬局

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