秋雨の時期に感じる腰の重だるさ|漢方の考え方と無理のない養生
季節の変わり目に腰が重く感じるときは、原因を天候だけに決めつけず、症状の出方を整理することから始めましょう。
まず確認したいこと
- いつから気になるか
- どんな動作や姿勢で変化するか
- 休んだときに変わるか
- 脚のしびれや力の入りにくさがないか
漢方相談で参考にする見方
漢方では、冷え、こわばり、疲れやすさ、食欲、睡眠なども一緒に伺い、寒湿・瘀血・腎虚・気虚といった伝統的な考え方を参考にします。これは病気の診断や治療効果を示す分類ではありません。
日常でできる無理のない工夫
- 長時間同じ姿勢を続けず、体調に合わせて姿勢を変える
- 冷えを感じる日は衣服や室温を調整する
- 食事は特定の食材に偏らない
- 痛みが強いときに無理な運動や強い刺激を行わない
生姜、玉ねぎ、山芋、黒豆などは漢方薬膳で昔から親しまれてきた食材ですが、腰痛への効果を約束するものではありません。
受診を優先したいサイン
急な強い痛み、安静でも軽くならない痛み、悪化する痛み、発熱、脚のしびれ・脱力、排尿の異常、転倒・外傷後の痛みがある場合は、自己判断せず速やかに整形外科などの医療機関へご相談ください。
腰痛には腰以外の病気が関係する場合もあります。症状が続く場合や日常生活に支障がある場合も、医療機関で原因を確認してください。
漢方の体質分類は伝統的な考え方であり、病気の診断ではありません。食養生の感じ方には個人差があり、治療の代わりになるものではありません。
参考:日本整形外科学会「腰痛」、日本整形外科学会「ぎっくり腰」
監修・執筆:柳澤 謙行(やなぎさわ けんこう)
銀座漢方天風堂薬局 薬剤師(薬剤師歴45年以上)