代謝が落ちて痩せにくい体質と漢方|薬剤師が5タイプ別に見立てる脂肪太り・むくみの整え方

代謝が落ちて痩せにくい体質と漢方|薬剤師が5タイプ別に見立てる脂肪太り・むくみの整え方
監修:柳澤 謙行(やなざわ けんこう)
銀座漢方天風堂薬局 薬剤師(薬剤師歴45年以上)
体質を見立てて生薬を組み合わせる「あなたの一剤」を仕立てる煎じ薬を中心に、冷え・婦人科・睡眠・疲労のご相談を専門とする。

代謝が落ちて痩せにくい体質と漢方|薬剤師が5タイプ別に見立てる脂肪太り・むくみの整え方

代謝が落ちて痩せにくい体質を気にする30代後半女性のイメージ

「20代と同じ食生活なのに体重が戻らない」「夕方になると靴がきつい」「ストレスでつい食べすぎてしまう」——薄着の季節を前に、代謝とむくみのご相談が一気に増えるのが5月です。当薬局の問診票でも、脂肪太りの傾向は30〜40代女性のおよそ2割が訴えるお悩みで、ダイエットが主訴の方の多くは「食事制限と運動を頑張ってきたのに動かない」という共通点があります。

中医学では、痩せにくさを5つの体質タイプに分けて見立てます。同じ「痩せたい」でも、原因は「水分代謝の停滞」「胃腸の弱り」「ストレス過食」「血の巡りの滞り」「基礎代謝の低下」とまったく違います。タイプを見立てずに同じ漢方を続けても、芯から体は動きません。この記事では、5タイプの見分け方と代表処方の使い分け、5月の薄着シーズンの食養生をまとめます。

結論からお伝えすると、代謝が落ちて痩せにくい背景には水分・脂質の停滞、胃腸の弱り、ストレス過食、血の巡りの滞り、基礎代謝の低下があり、痰湿・脾気虚・水毒・気滞瘀血・気血両虚の5タイプで見立てて、食事量を減らすより体質に合う処方と食養生で代謝の土台を整えることを目指す方が多いです。

この記事でわかること
  • 「代謝が落ちて痩せにくい」を中医学的に分解した5タイプの病態
  • あなたの痩せにくさがどのタイプか(5問×5タイプのセルフチェック)
  • 痰湿・脾気虚・水毒・気滞瘀血・気血両虚 5タイプの代表処方と使い分け
  • 防風通聖散と防已黄耆湯と大柴胡湯のどれが自分に合うか
  • むくみ系処方(当帰芍薬散・苓桂朮甘湯・五苓散)の使い分け
  • 「食事制限で痩せない」ときに見直すべき体質
  • 5月の薄着シーズンに整えたい朝・昼・夜の食養生
  • 痩せにくさの裏に隠れている、6大不調(冷え・更年期・婦人科)との接点

目次

1. なぜ代謝が落ちて痩せにくくなるのか|5つのメカニズム

代謝・水分代謝の養生アイテム(はと麦・小豆・とうもろこし茶・しょうが)

西洋医学的には、加齢による基礎代謝低下、ホルモン変動、運動量の減少、睡眠の質の低下が痩せにくさの背景にあります。中医学では、この「動かない理由」を5つの病態に整理します。

タイプ 病態のイメージ こんな方に多い
① 痰湿
(たんしつ)
水分・脂質が代謝されず体に溜まる。脂肪太りと水太りが混じる。 お腹ぽっこり・体重い・脂っこいもの好き・舌の苔が厚い
② 脾気虚
(ひききょ)
胃腸が弱り、食事から気を作る力が低下。食べてないのに痩せない。 食欲低下・冷え・疲労・お腹ゆるい・小食でも体重落ちない
③ 水毒・水滞
(すいどく)
水分代謝が局所で滞り、むくみが目立つ。脂肪より水で重い。 夕方の靴のきつさ・脚太り・冷え・尿が少ない・梅雨で悪化
④ 気滞瘀血
(きたいおけつ)
慢性ストレスで気と血が滞り、過食・PMS過食・脇腹の張り。 ストレス過食・PMSで体重増減・便秘・偏頭痛・歯ぎしり
⑤ 気血両虚
(きけつりょうきょ)
気血の不足で基礎代謝が低下。痩せ気味なのに体脂肪率は高い。 顔色悪い・冷え・疲労・髪のパサつき・産後の代謝低下
補足|混合型がほとんどです
実際には「痰湿+気滞瘀血」「脾気虚+水毒」など、2つ以上のタイプが組み合わさっている方が大半です。市販の防風通聖散・防已黄耆湯を試して芯から動かない方は、混合型を単一処方でカバーしようとしているケースがほとんどです。当薬局では脈・舌・問診で混在比率を見立てたうえで、煎じ薬の配合を調整しています。

2. 痩せにくさセルフチェック|あなたはどのタイプ?

代謝低下5タイプ別の代表生薬(防已黄耆湯・防風通聖散・当帰芍薬散・大柴胡湯・補中益気湯)

5タイプそれぞれ5問ずつ、当てはまる項目に印をつけてみてください。最も多く当てはまったタイプが、いまのあなたの主体質です。3つ以上当てはまるタイプが2つあれば混合型です。

① 痰湿タイプ — お腹ぽっこり・脂肪太り型

□ お腹周りに脂肪がつきやすく、皮下脂肪がしっかりしている
□ 脂っこいもの・甘いもの・お酒が多く、量も食べる
□ 朝起きると体が重だるい、頭にかぶさったような感覚
□ 舌の苔が厚く、白〜黄色っぽい
□ 雨の日・気圧低下・梅雨で体調が悪化する

② 脾気虚タイプ — 食べてないのに痩せない型

□ 食欲が落ちている、量を減らしているのに体重が落ちない
□ 朝より午後〜夕方の方が疲れがひどい
□ 軟便・下痢になりやすい
□ 手足が冷える、体温が低め(35度台)
□ ダイエットで体調を崩した経験がある

③ 水毒・水滞タイプ — むくみが先に立つ型

□ 夕方になると靴がきつくなる、靴下の跡が深く残る
□ 朝の顔のむくみが目立つ、目の下がぽってり
□ 下半身(脚・お尻・太もも)に体重がのる
□ 尿の量が少ない、トイレの回数が少ない
□ 月経前のむくみで体重が2〜3kg増減する

④ 気滞瘀血タイプ — ストレス過食・PMS増減型

□ ストレスを感じると甘いもの・脂っこいものに手が伸びる
□ 月経前の1週間に食欲が止まらず、体重が増減する
□ 脇腹・みぞおち下が張って苦しい感覚
□ 便秘がちで、お腹に力がある(実証寄り)
□ 偏頭痛・歯ぎしり・肩こりが慢性化

⑤ 気血両虚タイプ — 痩せ型なのに体脂肪が多い型

□ 顔色が白っぽい・つやがない、爪が薄い
□ 冷え・貧血傾向、めまい・立ちくらみ
□ 産後・大きな病気の後から代謝が落ちた
□ 体重は標準だが体脂肪率が30%超
□ 髪のパサつき・抜け毛が増えた

3. ① 痰湿タイプ|防已黄耆湯と防風通聖散の使い分け

痰湿タイプの代表処方は2つあり、体力と便の傾向で使い分けます。「市販でドラッグストアで迷う方」のほぼすべてが、この2処方の選び方で迷っています。

処方 こんな方に
防已黄耆湯
(ぼういおうぎとう)
色白で疲れやすく汗をかきやすい、筋肉にしまりのない水ぶとり傾向の方の肥満症・多汗症・関節の腫れに用いられます。便秘ではない方に向きます。
防風通聖散
(ぼうふうつうしょうさん)
体力充実、お腹に皮下脂肪が多く便秘がちな方の肥満症・高血圧に伴う動悸肩こり便秘に用いられます。便秘がない方には合いません。
六君子湯
(りっくんしとう)
脾気虚と痰湿が混じる方。食欲不振・胃もたれ・疲労倦怠を伴う方に。当薬局では煎じ薬の中で痰湿系と組み合わせて用いることがあります。
使い分けの簡易フロー
便秘がある+体力充実+お腹に力 → 防風通聖散方向
便秘なし+汗かき+疲れやすい+水ぶとり → 防已黄耆湯方向
食欲低下+胃もたれ+疲労 → 六君子湯方向(脾気虚混在)
判断に迷う方は、市販で長期に飲み続ける前に薬剤師にご相談ください。

4. ② 脾気虚タイプ|補中益気湯と六君子湯の使い分け

脾気虚タイプは「食事を減らしているのに体重が落ちない」のが特徴です。胃腸が弱って食事から気を作る力が落ちているため、少量の食事でも体が「飢餓モード」に入って蓄えに回ってしまうイメージです。代表処方は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)。胃腸の働きを高めて気を上に巡らせ、疲労倦怠・食欲不振・かぜを引きやすい方に用いられます。

処方 こんな方に
補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)
疲労倦怠が強く、声に力がなく、かぜを引きやすい方。脾気虚の第一処方として広く使われます。
六君子湯
(りっくんしとう)
食欲不振・みぞおちのつかえ・胃もたれが目立つ方。脾気虚に水滞が混じるタイプの第一処方です。
啓脾湯
(けいひとう)
下痢傾向が強く、消化吸収が落ちている方。胃腸虚弱の慢性下痢に当薬局では煎じ薬の中で取り入れることがあります。

5. ③ 水毒・水滞タイプ|当帰芍薬散と苓桂朮甘湯と五苓散の使い分け

水毒タイプは「脂肪より水で重い」のが特徴で、むくみが朝・夕方・月経前で出方が変わります。代表処方は3つあり、伴う症状で使い分けます。

処方 こんな方に
当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)
月経関連の貧血・冷え・めまいを伴うむくみ。虚弱体質、月経不順、月経困難、不妊症の方に用いられる代表処方です。
苓桂朮甘湯
(りょうけいじゅつかんとう)
めまい・立ちくらみ・動悸が目立つ軽いむくみの方。ふわふわするめまい、自律神経の乱れを伴うタイプに向きます。
五苓散
(ごれいさん)
激しい口渇と尿量減少を伴う水分代謝異常、頭痛、めまい、悪心、二日酔いなどに用いられます。気圧低下時の頭痛・むくみにも当薬局では煎じ薬の中で取り入れることがあります。
慢性むくみで医療機関の受診を強くお勧めするサイン
・両足のむくみが慢性化+息切れ・動悸(心不全のサイン)
・むくみ+顔のむくみ+寒がり+疲労(甲状腺機能低下症のサイン)
・むくみ+尿量減少+蛋白尿(腎機能障害のサイン)
・片足だけのむくみ+赤み・痛み(深部静脈血栓症のサイン)
これらは漢方より先に内科・腎臓内科・循環器内科の受診をお勧めします。

6. ④ 気滞瘀血タイプ|大柴胡湯と加味逍遙散の使い分け

気滞瘀血タイプは「ストレス過食・PMS増減・脇腹の張り」が特徴です。慢性ストレスで気が滞り、ストレス発散の代わりに過食に走ってしまう状態です。代表処方は2つあり、体力と症状で使い分けます。

処方 こんな方に
大柴胡湯
(だいさいことう)
体力充実、脇腹からみぞおちが苦しく便秘がちな方の肥満症・高血圧に伴う肩こり頭痛便秘に用いられます。ストレス過食タイプの実証向け処方です。
加味逍遙散
(かみしょうようさん)
体力中等度以下で、PMS・冷え症・月経不順・更年期障害・抑うつを伴う方。女性の気滞瘀血の第一選択。
桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)
瘀血が中心で、頭痛・肩こり・経血色が暗く塊が多い方。当薬局では煎じ薬で加味逍遙散と組み合わせるケースも多くあります。

7. ⑤ 気血両虚タイプ|十全大補湯と加味帰脾湯の使い分け

気血両虚タイプは「痩せ型〜標準体重なのに体脂肪率が高い」のが特徴です。気と血の両方が消耗し、基礎代謝そのものが低下した状態で、産後や大病後の方に多く見られます。

処方 こんな方に
十全大補湯
(じゅうぜんたいほとう)
気血両虚の代表処方。冷え・貧血を伴う疲労倦怠、産後の消耗、抗がん剤治療中の倦怠感にも用いられます。
加味帰脾湯
(かみきひとう)
虚弱体質で血色の悪い方の貧血・不眠・精神不安・神経症。気血両虚に不安・不眠が混在する方に。
人参養栄湯
(にんじんようえいとう)
疲労倦怠が極度に強く、咳・呼吸が浅い・物忘れも混在する方。十全大補湯に遠志・五味子・陳皮を加えた配合です。

8. 5月の薄着シーズンに整えたい朝・昼・夜の食養生

代謝アップの薬膳キッチン(はと麦茶・小豆玄米ご飯・しょうが・大根)

5月は梅雨入り前で、痰湿・水毒の方が最も悪化しやすい季節の入り口です。最初の2週間で1〜2つを取り入れ、続けられるものを増やしていく方向が現実的です。

  1. 朝のはと麦茶+温かい主食:痰湿・水毒の方は、はと麦(ヨクイニン)に水分代謝を助ける働きがあるとされます。冷たい飲み物・スムージーから、温かいはと麦茶+温かい主食に切り替えるだけでも、夕方のむくみが軽くなる方が多いです。
  2. 小豆玄米ご飯を週3回:小豆は古くから水分代謝とむくみの食養生で重んじられてきた食材です。圧力鍋で30分、玄米と小豆を一緒に炊くだけ。冷凍小分けで作り置きすると続きやすいです。
  3. しょうがと大根を毎食どこかに:脾気虚・気血両虚の方は、しょうがで胃腸を温め、大根(生のすりおろし)で消化を助ける方向で整えます。みそ汁に入れる・お粥に乗せる・薬味に使うが続けやすい形です。
  4. 夜の脂・甘・酒は寝る3時間前まで:痰熱・気滞瘀血の方は、夜のスイーツ・揚げ物・お酒が翌朝のむくみと体重に直結します。夜は腹6分目、油・甘・酒は寝る3時間前までに切り上げる方向で整えてください。
  5. 湯船に10〜15分+足首回し:水毒・痰湿の方は、シャワーだけだと水分代謝が動きません。40度の湯船に肩まで浸かり、湯船の中で足首を内回し外回し各10回。下半身のむくみが軽くなる方向に整います。
補足|「食事を減らす」より「食材を入れ替える」
代謝が落ちた方は、食事量を極端に減らすと脾気虚を悪化させて、ますます痩せにくい体質に向かいます。当薬局では、量より「冷たいもの→温かいもの」「精製→未精製」「脂・甘・酒→たんぱく質・野菜」の3つの入れ替えを優先するようにお伝えしています。

9. 痩せにくさの裏にある本当の体質

痩せにくさは単独で起きる症状ではありません。当薬局でご相談に来られる方の問診票を304件分析したところ、ダイエットを訴える方の多くが、別の不調も同時に抱えていることが分かりました。

痩せにくさの体質 同時に抱えやすい不調
痰湿 胃もたれ・逆流性食道炎・脂質異常・脂肪肝・梅雨時不調
脾気虚 食欲不振・下痢便秘・かぜを引きやすい・午後の眠気
水毒・水滞 冷え・めまい・頭重・月経関連の不調・気圧痛
気滞瘀血 PMS・生理痛・偏頭痛・肩こり・抑うつ・歯ぎしり
気血両虚 慢性疲労・貧血傾向・髪のパサつき・妊活の停滞・産後の不調

痰湿はダイエットの停滞にも胃もたれにも潜んでいます。水毒は冷えとむくみの根っこ、気滞瘀血は生理痛・PMSと地続き、気血両虚は妊活の土台が崩れている状態と同じ根です。「体重を減らす」を入口にしつつ、ベースにある体質を一緒に見立てるのが煎じ薬の真価が出る場面です。

銀座漢方天風堂薬局の店内 漢方相談カウンター

📊 当薬局のご相談者37名の傾向

37名のうちダイエット主訴は8%(3名)。年代は40〜50代女性で、3名とも4ヶ月以上のご相談継続。むくみ・冷え・PMS併発がほぼ全員に見られました。

ご相談プロセスの一例:40代女性(むくみ・冷え・代謝低下でご相談)は、漢方+体を冷やさない食材の見直し+簡単マッサージを4ヶ月継続。基礎体温の上昇と、周りからの「痩せた?」の声が継続のモチベーションになったとお話しされていました。

ダイエットは体重よりも体質・代謝・むくみといった「体感」の変化が継続のカギ。冷え併発率は高く、温活との両立が現実的。

※当薬局HPお客様の声バックアップ分析 n=37、2026年5月時点。
※漢方の体感には個人差があります。
※気になる症状は医療機関の受診を優先してください。
※掲載の体験記述は処方による効能効果を示すものではなく、ご相談プロセスと生活変化の記録です。

よくある質問

Q. 防風通聖散を飲んでいるのに痩せません。何が違うのでしょうか?

防風通聖散は「体力充実・お腹に脂肪が多い・便秘がち」という実証タイプの方に向く処方で、中等度以下の体力で水太り・冷え・疲れやすい虚証タイプの方には合わないことが多いです。当薬局では脈・舌・問診で5タイプを見立て、虚証の水太りには防已黄耆湯、ストレス過食型には大柴胡湯、月経関連の水毒には当帰芍薬散というように使い分けます。市販の防風通聖散で芯から動かない方は、体質との不一致が原因のことが多いため、煎じ薬で配合を調整する方向で整えると体感が変わるケースが多くあります。

Q. むくみが慢性化していて、夕方には靴がきつくなります。漢方で整えられますか?

中医学では、むくみを「水毒(水滞)」として捉え、原因に応じて代表処方を使い分けます。月経関連の貧血・冷え・めまいを伴うむくみには当帰芍薬散、めまい・立ちくらみが目立つ軽いむくみには苓桂朮甘湯、激しい口渇と尿量減少を伴う水分代謝異常には五苓散が用いられます。ただし、慢性的なむくみの背景に甲状腺機能低下症・心不全・腎機能障害・下肢静脈瘤などが隠れているケースもあるため、漢方を始める前に内科での精査をお勧めしています。当薬局では暮らし全体を伺い、煎じ薬で配合を調整していきます。

Q. ストレスで過食してしまいます。食欲を抑える漢方はありますか?

「食欲を抑える」というよりも、ストレスで気の巡りが滞り、ストレス発散の代わりに過食に走ってしまう状態を、根本から整える方向で漢方を選びます。気滞瘀血タイプの代表処方は、便秘がちで脇腹が張り体力がある方には大柴胡湯、体力中等度以下でPMSや冷えのぼせを伴う方には加味逍遙散です。これらは「食欲そのものを止める」のではなく、ストレスの行き場を作ることで暴飲暴食の頻度を緩やかに減らしていく方向で整えます。即効性のあるダイエット処方ではない、というのが当薬局の見立ての立場です。

Q. 食欲がないのに痩せません。代謝が極端に落ちている気がします。

食欲がないのに痩せない方は、脾気虚・気血両虚タイプの可能性があります。胃腸が弱って食事から気を作る力が落ちているため、少量の食事でも体が「飢餓モード」に入って蓄えに回ってしまうイメージです。代表処方は、食欲不振・胃もたれが目立つなら六君子湯、疲労倦怠が中心なら補中益気湯、冷え・貧血を伴うなら十全大補湯を使い分けます。食事量を減らすダイエットが裏目に出やすいタイプで、まず胃腸を立て直して代謝の土台を作る方向で整えます。当薬局では1〜3か月単位で見立てています。

免責事項
本記事は一般的な漢方の考え方や養生をご紹介するもので、特定の疾患の診断・治療を目的としたものではありません。漢方薬の効果には個人差があります。妊娠中・授乳中の方、ホルモン療法・抗凝固薬・利尿薬・降圧薬・甲状腺ホルモン製剤・SU剤・インスリン製剤を服用中の方、医療機関で治療を受けている方は、必ず主治医・薬剤師にご相談のうえご利用ください。甘草を含む処方(防風通聖散・大柴胡湯・防已黄耆湯・補中益気湯・六君子湯・加味逍遙散ほか)を他剤(利尿薬・降圧薬・ステロイド・グリチルリチン製剤など)と長期併用する場合は、低カリウム血症・偽アルドステロン症(むくみ・血圧上昇・脱力)のリスクがあるため必ず薬剤師にご相談ください。麻黄を含む処方(防風通聖散ほか)は、心疾患・高血圧・前立腺肥大・甲状腺機能亢進症の方は服用を避けるか主治医にご相談ください。慢性的なむくみの背景に、甲状腺機能低下症・心不全・腎機能障害・下肢静脈瘤・深部静脈血栓症など治療が必要な疾患が隠れている場合があるため、必ず内科・腎臓内科・循環器内科などでの精査を先に済ませてください。本記事中の処方名・体質分類は当薬局の見立ての枠組みであり、実際のご提案はご相談の上で決定します。

銀座漢方天風堂薬局

体質の見立てから、はじめてみませんか。


薬剤師歴45年の店主が、お一人おひとりのお話を60分かけて伺います。初回のご相談は無料で承っており、おためし2週間コース(9,800円)もご用意しております。LINEにご登録いただいた方には、1ヶ月分の漢方にご利用いただける5,000円分のクーポンを進呈しております(おためし2週間コースとの併用はできません)。

LINEで相談する 5,000円クーポン 電話で問い合わせ 0120-102-995

営業 13:00–19:00(土日祝定休)

予約する Web予約フォーム

※養生の感じ方や漢方の効果には個人差があります。妊娠中・授乳中の方、持病をお持ちの方、お薬を服用中の方は事前にお申し出ください。

ブログに戻る