PMSの「頭痛・むくみ・だるさ」を整理する:漢方で見る体質別4つのアプローチ

PMSの「頭痛・むくみ・だるさ」を整理する:漢方で見る体質別4つのアプローチ

PMSの頭痛・むくみ・だるさを漢方で整える方法を、4つの体質タイプ別に薬剤師が解説します。

【監修者情報】

柳澤謙行(やなぎさわ けんこう)薬剤師 / 銀座漢方天風堂薬局 代表

薬剤師歴45年・延べ相談実績1万人以上。東銀座駅徒歩3分の漢方薬局で25年にわたり、婦人科・自律神経・皮膚・耳鼻・ダイエットなど幅広い症状に対応。オーダーメード煎じパック処方・オンライン相談(Zoom/LINE)対応。

この記事でわかること

・PMSの症状が「頭痛」「むくみ」「だるさ」に分かれる理由

・漢方的な体質タイプと症状の関係

・日常生活でできる整え方のヒント

・漢方相談で何ができるか

図1:月経周期に伴うホルモン変動とPMS症状の現れ方。漢方では黄体期〜月経前の「気・血・水」の乱れに着目します。

図1:月経周期に伴うホルモン変動とPMS症状の現れ方。漢方では黄体期〜月経前の「気・血・水」の乱れに着目します。

1. PMS×漢方:なぜ月経前に体が乱れるのか

月経前になるたびに体が乱れる。その原因を、漢方では「気・血・水の巡り」から読み解きます。

毎月のPMSがつらい方は、体質的な傾向を把握することが改善への近道です。

西洋医学では、PMSはプロゲステロン(黄体ホルモン)の変動が主な原因とされています。

このホルモン変化に体が過剰反応することで、さまざまな症状が現れます。

  • 頭痛:エストロゲンの急激な低下が血管に影響し、片頭痛に似た痛みを引き起こすことがあります
  • むくみ:プロゲステロンの作用でナトリウムと水分が体内に溜まりやすくなります
  • だるさ:セロトニンの低下・血糖値の変動・鉄分不足などが複合的に影響します

漢方では、これらを「気・血・水の乱れ」として捉えます。

月経前の体の変化に、気・血・水の巡りがついていけない状態のことです。

「気」はエネルギー、「血」は血液・栄養、「水」は体内の水分を意味します。

PMS症状の改善に漢方を活用するには、まず自分の体質タイプを知ることが大切です。

PMSの体質タイプは、主に「気滞・水滞・血虚・瘀血」の4種類に分けられます。

2. PMS×漢方:体質タイプ別4つの症状と特徴

図2:PMS体質タイプ(気滞・水滞・血虚・瘀血)の症状・体質傾向・悪化要因。複数のタイプが重なることも少なくありません。

図2:PMS体質タイプ(気滞・水滞・血虚・瘀血)の症状・体質傾向・悪化要因。複数のタイプが重なることも少なくありません。

気滞タイプ:イライラ・頭痛・胸の張り

ストレスや感情の波が「気」の流れを滞らせるタイプです。

メンタル症状が前面に出やすく、月経前に感情が不安定になります。

  • 主な症状:イライラ・怒りっぽくなる・頭痛(特に側頭部)・乳房の張り・腹部膨満感
  • 体質的な傾向:ため込み体質・几帳面・完璧主義・ストレスに敏感
  • 悪化するとき:仕事量が多い・人間関係の摩擦があるとき

気滞タイプのPMSには、「気」の巡りを整えることが基本アプローチです。

水滞タイプ:むくみ・頭重・体が重い

体内の余分な水分が滞るタイプです。

月経前のむくみがとくに強く現れ、頭がぼんやりしやすい傾向があります。

  • 主な症状:足首・まぶたのむくみ・頭が重くぼんやりする・体が重くだるい・吐き気
  • 体質的な傾向:冷え性・胃腸が弱め・疲れやすい
  • 悪化するとき:塩分の多い食事・冷たいものの摂りすぎ・運動不足のとき

水滞タイプのPMSは、むくみと頭の重さが特に強く現れます。

血虚タイプ:だるさ・頭痛・睡眠の乱れ

全身の栄養・潤いが不足しやすいタイプです。

  • 主な症状:全身のだるさ・立ちくらみ・頭痛(締め付けられる感じ)・眠れない・夢を多く見る
  • 体質的な傾向:顔色が悪い・月経量が少ない・肌や髪が乾燥しやすい
  • 悪化するとき:ダイエット中・睡眠不足・過労のとき

血虚タイプのPMSには、血を補い体の栄養状態を整えることが重要です。

瘀血タイプ:月経痛・頭痛・肌荒れ

血の流れが滞るタイプです。

生理痛が強く、月経前から下腹部に不快感が出やすい傾向があります。

  • 主な症状:ズキズキする頭痛・月経前から始まる下腹部痛・肩こり・シミ・くすみ
  • 体質的な傾向:冷えがある・筋肉が緊張しやすい
  • 悪化するとき:体が冷えているとき・長時間同じ姿勢のとき

瘀血タイプのPMSは、血の流れを促すことで症状が和らぐことが多いです。

3. PMSの日常生活でできる整え方

食事の工夫

  • 気滞タイプ:セロリ・春菊・シソ・みかんの皮など気の巡りを整える食材を
  • 水滞タイプ:小豆・とうもろこし・生姜・はとむぎなど余分な水を排出する食材を
  • 血虚タイプ:ほうれん草・レバー・黒ごま・なつめ・枸杞など血を養う食材を
  • 瘀血タイプ:玉ねぎ・ニンニク・さんまなど血の巡りをよくする食材を。冷たいものを控える

生活習慣

  • 月経前2週間は特に睡眠を大切に(血虚・瘀血タイプは特に重要)
  • 軽い有酸素運動(ウォーキング・ヨガ)は気の巡りを整える(気滞タイプに効果的)
  • 塩分制限はむくみの軽減に有効(水滞タイプ)
  • カフェイン・アルコールを月経前に控えると症状が和らぐ方も多い

4. PMSの漢方相談で何ができるか

体質タイプはあくまで目安です。

実際には「気滞+水滞」「血虚+瘀血」のように、複数のタイプが重なることがほとんどです。

漢方相談では問診・舌診・脈診を通じて、複合的な体質を丁寧に見極めます。

PMSに悩む方へ、症状に合わせた漢方の選び方を一緒に考えていきます。

詳しい婦人科症状の情報は日本産科婦人科学会の公式サイトもご参照ください。

銀座漢方天風堂薬局の対応について

婦人科領域(PMS・生理痛・更年期・妊活)は当薬局が特に力を入れている領域です。

初回60分のカウンセリングで体質を確認した上で、オーダーメードの煎じ薬パックを処方します。

5. PMSの漢方相談のタイミング

  1. 毎月のPMSで仕事・生活に支障が出ている
  2. 婦人科で「異常なし」と言われたが症状が続く
  3. ピル等の薬を使いたくない、または合わなかった
  4. 冷え・むくみ・だるさなど複数の不調を同時に感じている
  5. 妊活中で体質から整えたい

6. よくあるご質問(PMSと漢方について)

Q. PMSの漢方は、保険適用になりますか?

A. 当薬局での漢方相談・煎じ薬処方は、保険適用外(自費)となります。費用については初回相談の際に詳しくご案内します。

Q. 煎じ薬は忙しい毎日でも続けられますか?

A. 当薬局では、1回分ずつ真空パックした「煎じパック」をご提供しています。電子レンジで温めるだけで飲めるため、忙しい方でも続けやすいと好評です。

Q. オンラインでも漢方相談できますか?

A. はい、ZoomまたはLINEビデオ通話でのオンライン相談に対応しています。東京以外の方もお気軽にご相談ください。

PMSのお悩み、漢方相談でご相談ください

初回相談無料|対面(東銀座)・オンライン対応|煎じパック処方あり|WEB予約・LINE受付中

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為・治療行為の提案ではありません。漢方薬・生薬の効果には個人差があります。症状が続く場合や悪化する場合は、必ず医療機関を受診してください。また、服薬中の方・妊娠中の方は必ず医師・薬剤師にご相談ください。

※本記事は東洋医学の考え方を情報として提供するものであり、特定の効果・効能を保証するものではありません。漢方薬の服用にあたっては、必ず専門の薬剤師にご相談ください。体調に不安のある方は医療機関への受診をお勧めします。個人差があります。

よくある質問(FAQ)

Q. PMSに漢方は効果がありますか?

東洋医学ではPMSの原因を肝気鬱結・血瘀・気血両虚などの体質から捉え、根本からバランスを整えるアプローチを取ります。体質に合った処方で多くの方が改善を実感されています。

Q. PMSの漢方はいつから飲み始めればよいですか?

症状が出る前から継続して服用することで体質改善を目指します。一般的に2〜3ヶ月の継続が目安です。月経周期に合わせた服用調整も可能です。

Q. PMSと更年期の症状が似ていますが、漢方は同じですか?

似た症状でも体質や年齢によって処方が異なります。PMSは肝気鬱結が多く、更年期は腎虚が主因です。薬剤師による体質診断で最適な処方をご提案します。

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