上は熱いのに下は冷たい方へ|銀座の薬剤師が4タイプで整える

上は熱いのに下は冷たい方へ|銀座の薬剤師が4タイプで整える

顔は火照り足は冷たい上熱下寒の40代女性が温かい飲み物を手にする
監修: 柳澤 謙行(やなざわ けんこう)/銀座漢方天風堂薬局 薬剤師(薬剤師歴45年)
2000年銀座にて漢方薬局を開業。30〜50代女性の冷え・婦人科・慢性不調のご相談を年間2,000件以上担当。女性のご相談者が9割を占めます。

顔は赤く火照るのに、足は冷たい。
頭がぼーっと熱く、お腹は冷えている。
汗がどっと出るのに、足元は冷たい。
のぼせと冷えが交互に襲ってくる。

この状態を東洋医学では「上熱下寒(じょうねつげかん)」と呼びます。上は熱くて下は冷たい状態のことです。当薬局のカウンターでは、40代以降の女性のご相談で特に多くいただきます。

「冷たい飲み物を控えても、顔は熱くて」
「足元だけ冷えていて、ストッキングも靴下も追いつかなくて」
「冷房をつけたら下が冷えて、消したら上がのぼせて」

結論からお伝えすると、上熱下寒は体の上下で温度差が出てしまう状態で、梅雨と更年期の組み合わせで最も強く出ます。今日はこの状態を、銀座漢方天風堂の薬剤師として、4タイプに分けてお話ししていきます。

目次

1. 上熱下寒が起きる仕組み

漢方相談カウンターで体質の説明をする様子

本来、体の中の熱は上から下へ循環するように設計されています。心臓のあたりで作られた温かさが全身に巡り、足元まで届く——これが整った状態です。

ところが、ホルモンバランスの変動・ストレス・梅雨の湿気が重なると、熱が上半身に偏って溜まり、下半身に届かなくなります。すると顔は赤く火照り、足元は冷たく、両方が同時に起きるという奇妙な状態になります。

当薬局では、40代以降の女性のご相談者を中心に、梅雨期に上熱下寒のお声が集中します。更年期世代に最も多いパターンですが、30代でもストレスが強い方には出ます。

2. 上熱下寒4タイプ

老舗漢方薬局の天秤・乳鉢・薬草束 体質を見立てる伝統

タイプ1:顔の火照り+足の冷えタイプ(ホットフラッシュ寄り)

顔がカーッと赤くなり、汗もどっと出る一方で、足は冷たい。ホットフラッシュと足の冷えがセットになっているタイプで、40代後半〜50代の更年期の方に多いです。

タイプ2:上半身汗・下半身冷えタイプ

上半身は汗をかいて湿っているのに、下半身は冷えて乾いているタイプ。梅雨の蒸し暑さで上が悪化し、足元はずっと冷たいままの状態です。

タイプ3:頭はぼーっと熱・お腹冷えタイプ

頭がぼーっと熱く、思考が回らない一方で、お腹は冷たく食欲もないタイプ。仕事中に頭がぼんやりして、お腹も冷たくなる方が多いです。

タイプ4:のぼせと冷え交互タイプ

のぼせが来たかと思えば、急に冷える——という交互パターン。自律神経の揺れが大きく、体温調節が不安定な方に多いタイプです。

3. セルフチェック12問

タイプ1:顔の火照り+足の冷え(ホットフラッシュ寄り)
  • 顔がカーッと赤くなり、汗がどっと出る
  • 足は冷たい状態が続く
  • 40代後半〜50代の更年期世代
タイプ2:上半身汗・下半身冷え
  • 上半身は汗をかいて湿っている
  • 下半身は冷えて乾いている
  • 梅雨の蒸し暑さで上が悪化する
タイプ3:頭はぼーっと熱・お腹冷え
  • 頭がぼーっと熱く、思考が回らない
  • お腹は冷たく食欲もない
  • 仕事中に頭がぼんやりする
タイプ4:のぼせと冷え交互
  • のぼせが来たかと思えば、急に冷える
  • 体温調節が不安定で予測できない
  • 自律神経の揺れを感じる
2タイプ以上に当てはまる方へ
カウンターでお伺いするご相談者の多くは、2タイプ以上に当てはまります(当薬局の漢方相談記録より、傾向値)。上熱下寒は特に複雑な状態で、市販の漢方薬1種類では整えにくいことが多いです。あなた一人のために、上を冷ます生薬と下を温める生薬を組み合わせて仕立てる「煎じ薬」を、当薬局ではお作りしています。

📊 当薬局のご相談者37名の傾向

当薬局のご相談者37名のうち、冷え関連を主訴・併発症として挙げた方は65%(24名)。年代別では30代32%・40代24%・50代38%で、30〜50代女性が中心です。3ヶ月モニター完遂率は95%、6ヶ月以上継続される方は78%にのぼります。

ご相談プロセスの一例:30代女性(冷え+むくみ+便秘でご相談)は、靴下重ね履きを2枚から1枚に減らす習慣変化が出始め、半年継続のうちに就寝時に電気毛布を外せるようになりました。毎月のカウンセリングで体調に合わせて処方を見直したと、ご感想をいただいています。

冷えは単独で訴えられる方は少なく、むくみ・PMS・便秘・肩こりと併発するケースが多いのが特徴。

※当薬局HPお客様の声バックアップ分析 n=37、2026年5月時点。
※漢方の体感には個人差があります。
※気になる症状は医療機関の受診を優先してください。
※掲載の体験記述は処方による効能効果を示すものではなく、ご相談プロセスと生活変化の記録です。

自分のタイプがわからない方は、ご相談ください

初回60分のご相談で、脈・舌・体調の様子から、あなたの体質の主軸を整理します。

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4. タイプ別「合う食材」と暮らしの工夫

朝の窓辺の漢方茶と植物 養生のひととき

タイプ1:顔の火照り+足の冷え

合う食材:上半身用にはと麦・きゅうり・トマト、下半身用に黒豆・くるみ・サツマイモ
暮らし:半身浴で下半身を温める、上半身は薄着、下半身は厚手の靴下で温める。

タイプ2:上半身汗・下半身冷え

合う食材:はと麦茶・ジャスミン茶(上)、生姜・葱(下)
暮らし:汗をかいたらすぐ拭く、薄手のストールで肩を覆う、足元は厚手の靴下。

タイプ3:頭はぼーっと熱・お腹冷え

合う食材:きゅうり・冬瓜(頭の熱を冷ます)、お粥・温かい味噌汁(お腹を温める)
暮らし:仕事の合間に深呼吸、お腹は腹巻きで温める、頭は冷たいタオルで冷やす。

タイプ4:のぼせと冷え交互

合う食材:なつめ・蓮の実・温かい白湯
暮らし:1日3回深呼吸の時間、無理な運動を控える、睡眠を最優先に。

5. 上熱下寒の裏に隠れている本当の悩み

上熱下寒を訴えてご相談に来られる方の多くは、根っこに「ホルモン変動+もう一つの慢性不調」を抱えていらっしゃいます。

タイプ1の方は更年期ホットフラッシュと連動します。「更年期ホットフラッシュ5タイプ」もご参照ください。

タイプ2の方は梅雨の湿気と更年期の組み合わせで、「梅雨に入って急に冷える方へ」もあわせてご覧ください。

タイプ4の方は自律神経の乱れと連動します。「自律神経の乱れと不眠・疲労」もご参照ください。

6. 「市販の漢方を試したけど効かない」と思った方へ

市販の漢方は「冷えに○○」「のぼせに△△」とどちらか一方の症状を対象にしています。上熱下寒のように上と下で正反対の症状が同時に出る状態では、片方を整えるともう片方が悪化することがあります。薬剤師が体質を見立てて、上を冷ます生薬と下を温める生薬を組み合わせる方が、変化を感じやすい方が多いです。

7. 銀座漢方天風堂でできること(料金・流れ)

銀座漢方天風堂薬局 漢方相談カウンター

初回60分のご相談で、体調・お悩み・暮らしを伺い、脈・舌から体質タイプを整理します。おためし2週間コース 9,800円(税込)は、初回相談料込み+煎じ薬14日分+次回フォローアップ枠予約のセット。月の継続コスト目安は15,000〜25,000円程度です。煎じ薬は1日分パックで朝5〜10分で準備可。ご相談者の9割が女性で、更年期世代のご相談を毎日のように伺っています。来店中心ですが、ご予約時に「女性スタッフをご希望」とお伝えいただければ調整いたします。

ご予約・お問い合わせ

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📞 0120-102-995(13:00〜19:00/土日祝休) 🗓️ Web予約

ご夫婦・ご家族とご一緒のご相談も歓迎します。

※漢方の体感には個人差があります。妊娠中・授乳中・服薬中の方は事前にお知らせください。

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8. よくある質問(FAQ)

Q. 上は熱く下は冷たい状態は更年期だけですか?

更年期世代に最も多い状態ですが、ストレスや自律神経の乱れによって30代でも出ます。梅雨期に強く出る方も多いです。年齢に関係なく、ご相談いただけます。

Q. 市販の漢方を試しましたが効きません。なぜ?

市販の漢方は片方の症状(冷えだけ・のぼせだけ)に合わせて作られています。上熱下寒のように上下で正反対の症状が同時に出る状態では、薬剤師が体質を見立てて、上を冷ます生薬と下を温める生薬を組み合わせる方が、変化を感じやすい方が多いです。

Q. 予約方法とキャンセルは?

Webフォーム・電話・LINEからご予約いただけます。キャンセル・日程変更は前日17:00まではご連絡で料金は発生しません。

Q. ホルモン補充療法(HRT)と漢方は併用できますか?

原則として併用可能なケースが多いですが、必ず婦人科の主治医にご相談ください。漢方薬局では、HRTの効果を補う方向で生薬を組み合わせるご相談も承ります。お薬手帳をご持参ください。

Q. 女性の悩みを男性薬剤師に話しづらいです

ご相談者の9割が女性のため、店主はPMS・生理・更年期のお悩みを毎日のように伺っています。気になる方は「女性スタッフをご希望」とお伝えください。

免責事項
本記事は東洋医学・漢方に関する一般的な解説であり、特定の疾患の診断・治療を目的としたものではありません。漢方の体感には個人差があります。妊娠中・授乳中の方、医療機関で治療中の方、慢性疾患をお持ちの方は、必ず事前に薬剤師にご相談ください。甘草を含む漢方は利尿薬・降圧薬・ステロイドとの併用で低カリウム血症のリスクがあるため、注意が必要です。気になる症状がある場合は、医療機関の受診を優先してください。
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