春のめまい・ふらつきと漢方|水毒と肝の乱れを体質別に整える薬剤師の処方指針
「朝起き上がると天井がぐるぐる回る」「デスクから立ち上がった瞬間にふわっとする」「満員電車の中でくらくらして冷や汗が出た」――4月に入ってから、このようなめまい・ふらつきのご相談が急増しています。
春は一年で最もめまいが起きやすい季節です。気圧の乱高下、寒暖差による自律神経の負荷、新年度の環境ストレス、花粉症による体力の消耗。これらが同時に押し寄せることで、もともとめまい持ちの方は悪化し、普段は平気だった方にも突然めまいが現れ始めます。
耳鼻科でメニエール病や良性発作性頭位めまい症(BPPV)と診断されて薬を飲んでいるけれど、「季節の変わり目になると薬を増やしても追いつかない」「薬をやめるとすぐ再発する」「検査で異常がないのにめまいが続く」と当薬局にご相談に来られる30〜50代の女性が後を絶ちません。
漢方の視点では、めまいは「眩暈(げんうん)」と呼ばれ、水毒(すいどく)・肝陽上亢(かんようじょうこう)・気血両虚・痰湿という複数の体質要因が重なって生じる現象として捉えます。原因が違えば、整える方向も全く異なります。
ドラッグストアの漢方薬は「既製服」のようなもの。一般的な体質の方には合うこともありますが、あなたの体の中で何が起きているかに合わせて仕立てたものではありません。特に春のめまいのように水の停滞と肝の乱れが同時に起きている不調では、煎じ薬による「オーダーメイドの処方設計」が力を発揮します。生薬の配合をあなたの体質に合わせて一つひとつ仕立てることで、既製服では届かない場所に届けることができるのです。
この記事では、春にめまいが悪化する漢方的メカニズムと、体質4タイプ別の方向性・今日からできる養生法をお伝えします。
この記事の監修
柳澤 謙行(やなざわ けんこう)/銀座漢方天風堂薬局 薬剤師
薬剤師歴45年、漢方相談実績1万人以上。鍼灸師・臨床検査技師・ケアマネジャー資格保有。煎じ薬による体質改善を専門とする。
春にめまいが増える漢方的メカニズム|「水」「肝」「気血」の三重奏
漢方の古典には「諸風掉眩(しょふうちょうげん)、皆肝に属す」という言葉があります。めまいの根底にはほぼ必ず「肝」の関与がある、という意味です。さらに「水飲(すいいん)」すなわち水の停滞もめまいの大きな原因とされています。春はこの二つが同時に暴れ出す季節なのです。
原因1:水毒 ― 内耳に水が溜まる
春は低気圧と高気圧が交互に通過し、気圧の変動幅が大きくなります。気圧が下がると体内の水分が膨張しやすくなり、もともと水分代謝が弱い方では余分な水が内耳や頭部に停滞します。漢方ではこの状態を「水毒(すいどく)」「水飲(すいいん)」と呼びます。
内耳のリンパ液のバランスが崩れると、ぐるぐる回る回転性めまい・頭重感・耳鳴り・耳の閉塞感・吐き気として現れます。西洋医学でいうメニエール病や内リンパ水腫の背景には、漢方的に見るとほぼ例外なくこの水毒が存在しています。
原因2:肝陽上亢 ― 気が上に突き上げる
春は五行説で「肝」の季節。草木が芽吹くように人の体でも肝の陽気が一気に立ち上がります。ストレスや睡眠不足で肝気が滞っている方では、陽気が頭部に突き上げ、ふわふわ・くらくらする浮動性めまい・立ちくらみ・のぼせ・頭痛が同時に出やすくなります。
新年度の環境変化で仕事の負荷が増えた方、人間関係のストレスを抱えている方に特に多いタイプです。イライラ・目の充血・耳鳴りを伴うことが多く、「検査で異常がないのにめまいが続く」という訴えの多くがこのタイプです。
原因3:気血両虚 ― エネルギーと栄養が足りない
気(エネルギー)と血(栄養)が不足すると、脳への血流が十分に届かず、立ち上がった瞬間のふらつき・朝のめまい・午後からの頭重感として現れます。
新生活の疲労・花粉症による消耗・生理による失血が重なる春は、気血を一気に消耗させる条件がそろっています。華奢で疲れやすい方、生理前後にめまいが悪化する方、産後や授乳中の方に多く見られます。
なぜ春に全部が重なるのか ― 三重苦の季節
春がめまいの最悪シーズンと言われるのは、気圧変動による水の停滞・肝の陽気上昇・環境変化による気血の消耗という三つの要因が同時に押し寄せるからです。もともとどれか一つを持っている方は悪化し、境界線上だった方も発症してしまう。これが当薬局で春にめまい相談が急増する理由です。
春のめまいを生む三つの体内変化
水毒
気圧変動で
内耳に水が停滞
肝陽上亢
陽気が頭に
突き上げる
気血両虚
環境変化で
消耗・血流低下
この三つが同時に重なるため、春はめまいが最も悪化しやすい
体質別|春のめまいの4タイプとセルフチェック
同じ「春のめまい」でも、体の中で起きていることはタイプによって大きく異なります。以下のセルフチェックで、ご自身がどのタイプに近いか確認してみましょう。当薬局のご相談では、2つ以上のタイプが重なる方が7割以上を占めます。
タイプA:水毒型(回転性めまい・天気連動タイプ)
- ぐるぐる回る回転性めまいがある
- 低気圧・雨の前日からめまいが悪化する
- 耳鳴り・耳の閉塞感(「耳が詰まった感じ」)がある
- 吐き気・胃のムカつきを伴う
- 体がむくみやすい、胃がちゃぽちゃぽする
- 冷たい飲み物をよく飲む
当薬局の春のめまい相談で最も多い約45%がこのタイプ。内耳周辺に余分な水が停滞してめまいを起こしています。メニエール病・内リンパ水腫と診断された方の多くがこのタイプに該当します。胃腸が弱く水分代謝の力が低い方に多く見られます。
方向性と代表処方
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):水の停滞と気の上逆を同時に整える処方。ふらつき・動悸・のぼせを伴うめまいの代表処方です。
五苓散(ごれいさん):水の偏在を整える処方。気圧変動で悪化するめまい・頭重感にご案内することが多い一剤です。
沢瀉湯(たくしゃとう):水飲が頭部に停滞した回転性めまいに古典で用いられる処方。シンプルな2味の処方で即効性が期待される場合があります。
タイプB:肝陽上亢型(浮動性めまい・ストレス連動タイプ)
- ふわふわ・くらくらする浮動性めまいがある
- ストレス・イライラの後にめまいが悪化する
- のぼせ・顔の紅潮・目の充血を伴う
- 耳鳴りが高い音(キーン)で鳴る
- 頭痛・肩こりを伴うことが多い
- 寝つきが悪い、夢が多い
約25%がこのタイプ。肝の陽気が頭に突き上げて、ふわふわとした不安定なめまいが起きています。新年度の環境変化がストレスとして肝を刺激し、春の上昇エネルギーと相まって発症します。検査では「異常なし」と言われることが多いタイプです。
方向性と代表処方
釣藤散(ちょうとうさん):肝陽を鎮め、頭部の熱を冷ます方向で整える処方。朝方のめまい・頭痛・高血圧傾向の方に用いられます。
天麻鉤藤飲(てんまこうとういん):肝陽上亢を鎮めながら肝腎の陰を補う処方。のぼせ・不眠を伴う慢性めまいにご案内することが多い一剤です。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):肝気の高ぶりと胃腸の弱さを同時に整える処方。神経が細やかで胃が弱い方のめまいに用いられます。
タイプC:気血両虚型(立ちくらみ・疲労連動タイプ)
- 立ち上がった瞬間にくらっとする
- 疲れるとめまいが悪化する
- 顔色が青白い、爪が割れやすい
- 動悸・息切れしやすい
- 生理前後にめまいがひどくなる
- 食が細い、胃腸が弱い
約20%がこのタイプ。気と血が不足し、脳への血流が十分に届かずめまいが生じています。新生活の消耗・生理による失血・産後の体力低下が重なる春に多く、めまいと同時に疲労感・冷えを訴える方がほとんどです。
方向性と代表処方
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血を補いながら水の巡りも整える処方。華奢で冷えやすく、生理前後にめまいが出る方に向くことが多い代表処方です。
帰脾湯(きひとう):気血を補いながら心脾を安定させる処方。不安・不眠・食欲低下を伴うめまいにご案内します。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):気を補い、下垂した機能を引き上げる処方。疲労が極まってめまい・ふらつきが出ている方に用いられることがあります。
タイプD:痰湿型(頭重・ぼんやりタイプ)
- 頭が重い、頭に布をかぶせられたような感覚
- めまいと同時に胸のつかえ・吐き気がある
- 体が重い、だるい、動きたくない
- 食後に眠くなる、胃がもたれやすい
- 舌に白い苔(べっとりとした舌苔)がある
- 雨・湿気の多い日に悪化する
約10%がこのタイプ。水毒型と似ていますが、こちらは「痰」という粘りのある老廃物が頭部を覆っている状態です。飲食の不節制・運動不足・胃腸機能の低下が背景にあり、慢性化しやすいのが特徴です。
方向性と代表処方
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):痰湿を除きながらめまいを鎮める代表処方。胃腸が弱く、頭重感・吐き気を伴うめまいに用いられます。
温胆湯(うんたんとう):痰を除き、胆を温めて気持ちを落ち着かせる処方。不安・不眠を伴うめまいにご案内することがあります。
二陳湯(にちんとう):痰湿を除く基本処方。他の処方と組み合わせて用いられることが多い一剤です。
複数のタイプが重なっている方へ
春のめまいは、タイプA(水毒)とB(肝陽上亢)、タイプA(水毒)とC(気血両虚)が特に重なりやすい組み合わせです。「天気が悪い日にめまいがするし、ストレスでも悪化する」「むくみやすいし、生理のたびにふらつく」という方は、複数の体質が同時に絡んでいます。この場合、既成のエキス剤1種類では水を巡らせる働きと肝陽を鎮める働きを同時に届けることが難しく、煎じ薬でのオーダーメイド処方が適していることがあります。
なぜ春のめまいには煎じ薬がオーダーメイドなのか
「苓桂朮甘湯を3ヶ月飲んでいるのに、めまいがあまり変わらない」というご相談はとても多いです。苓桂朮甘湯が悪いわけではありません。春のめまいは水毒と肝陽上亢と気血両虚が重なっていることが多く、一剤のエキス剤では複数の原因に同時に届きにくいのです。
煎じ薬の処方設計では、「水を巡らせる生薬」「肝陽を鎮める生薬」「気血を補う生薬」「痰を除く生薬」を必要に応じて同じ一剤に配合することができます。しかも、その方の体質に応じて量を微調整できる。これが「あなたのための一剤を仕立てる」という煎じ薬の強みです。
| ドラッグストア(エキス剤) | 漢方専門薬局(煎じ薬) | |
|---|---|---|
| 選び方 | 症状名で選ぶ(「めまい」で1〜2種類) | めまいの種類・体質・悪化条件から原因を特定して設計 |
| 複合体質への対応 | 既成配合で固定(既製服) | 水毒・肝陽・気血・痰湿を同時に調整 |
| 季節・体調の変化 | 一度選んだら同じものを飲み続ける | 春夏秋冬・生理周期に合わせて配合を見直す |
| フォローアップ | 自己判断で継続・中止 | 定期的に経過を確認し処方を微調整 |
エキス剤が合わないわけではありません。体質がシンプルで、原因がひとつに絞られている方では、エキス剤でも十分に変化を感じていただくことがあります。春のめまいのように「複数の原因が重なる不調」では、生薬の配合をきめ細かく調整できる煎じ薬であれば、一剤の中で複数の方向性を同時に表現できる余地が広がります。
当薬局の春のめまい相談 体質タイプ分布
※当薬局の春のめまいご相談における類型別内訳の目安。複数タイプが重なる方を含むため合計は100%を超える場合があります。医学的な診断・分類ではなく、漢方の体質判断の参考として掲載しています。
今日からできる春のめまいの養生法|食事・生活習慣・ツボ
漢方薬と併せて、日々の養生でめまいを遠ざけましょう。春のめまい養生のキーワードは「水を巡らせ、肝を穏やかに、気血を養う」です。
食養生:めまいを遠ざける春の食材
| 目的 | おすすめ食材 | 期待される働き |
|---|---|---|
| 水を巡らせる | はと麦、小豆、とうもろこしのひげ茶、冬瓜、きゅうり | 余分な水を排出し、内耳の水滞を軽減する方向で働く |
| 肝を鎮める | セロリ、菊花茶、ミント、あさり、春菊 | 肝陽の上昇を穏やかにし、頭部への突き上げを抑える |
| 気血を補う | 鶏肉、なつめ、クコの実、ほうれん草、レバー | 脳への血流を補い、立ちくらみ・疲労性めまいを減らす |
| 胃腸を整える | 山芋、かぼちゃ、生姜、なつめ、白米のおかゆ | 脾胃の力を高め、水の代謝と気血の生成を底上げする |
はと麦茶のすすめ
はと麦は漢方で「薏苡仁(よくいにん)」と呼ばれ、水の巡りを整える代表的な食材です。水出しではなく煮出して温かいまま飲むのがポイント。冷たい飲み物は胃腸の水さばき機能を下げるため、めまい持ちの方は温かい飲み物を意識するだけで体調が変わることがあります。
生活養生:めまいを減らす4つの習慣
- ゆっくり起き上がる:朝目が覚めたら、すぐに起き上がらず10秒ほど横になったまま手足を軽く動かしてから起き上がります。急な体位変換は水毒型・気血両虚型のめまいを誘発しやすいです
- 水分は「温かく少しずつ」:冷たい水のがぶ飲みは水毒を悪化させます。温かいお茶やスープを少しずつ摂る習慣が水の巡りを整えます。1日1.5L程度を目安に
- 首・耳まわりのストレッチ:耳の周囲を温めながらゆっくり回す「耳まわし体操」は、内耳の血流を促す養生法です。朝晩各10回、痛くない範囲で
- 23時までに寝る:漢方では23時〜3時は肝・胆の修復時間。この時間帯に眠っていると肝気の滞りが整いやすくなります。就寝前のスマホは気を上に上げるため控えめに
おすすめのツボ:内関・翳風・足三里
- 内関(ないかん):手首の内側、手首のしわから指3本分ひじ側の中央。水毒による吐き気・めまいに用いられる代表穴です。「痛気持ちいい」強さで5秒押して離すを5回
- 翳風(えいふう):耳たぶの裏、耳の付け根と顎の骨の間のくぼみ。内耳の血流を促し、耳鳴り・耳の閉塞感を伴うめまいに用いられます。やさしく5秒×5回
- 足三里(あしさんり):膝の外側、お皿の下端から指4本分下の筋肉の溝。胃腸を整え、水の代謝と気血の生成を促す万能穴です。毎日のお灸もおすすめです
ツボ押しはめまい発作の最中よりも、日々の予防・発作が落ち着いた後のケアとして使うほうが効果的です。入浴後・就寝前の習慣にすると、水の巡りと気血の流れを整える養生になります。
控えたい食事・習慣
冷たい飲み物・生もの・甘いもの・脂っこいものの摂りすぎは、胃腸の水さばき機能を低下させ水毒を悪化させます。塩分の摂りすぎも水の停滞を招くため控えめに。アルコール(特にビール・冷酒)は水毒と肝の負担を同時に増やすため、めまいが出やすい季節は休肝日を増やすことが養生につながります。
よくあるご質問
| Q. 春になるとめまいがひどくなるのはなぜですか? |
| A. 春は気圧変動が大きく、自律神経が乱れやすい季節です。漢方では春は「肝」の季節とされ、肝の陽気が上昇しやすくなります。さらに気圧低下で体内の水分代謝が乱れると「水毒」の状態になり、内耳や頭部に余分な水が停滞してめまいが起きやすくなります。個人差があります。 |
| Q. めまいに市販の漢方薬を飲んでも変わりません。なぜですか? |
| A. めまいと一口に言っても、ぐるぐる回る回転性めまい、ふわふわする浮動性めまい、立ちくらみなど、漢方では原因ごとに方向性が全く異なります。既成のエキス剤は一つの体質を前提に設計されているため、水毒と肝の乱れが重なる方や、気血不足が背景にある方では変化を感じにくいことがあります。煎じ薬では複数の原因に同時にアプローチする配合が可能です。個人差があります。 |
| Q. めまいで病院に行くべき目安は? |
| A. 突然の激しい回転性めまい、頭痛・嘔吐・手足のしびれ・ろれつが回らないなどの症状を伴うめまい、聴力低下が急に進行するめまいは、脳卒中や突発性難聴など緊急性の高い病気の可能性があります。この場合はすぐに医療機関を受診してください。漢方相談は、医師の診察で大きな異常がないことを確認した後の慢性めまい・体質改善にご活用ください。 |
| Q. 漢方薬はどれくらいで変化を感じますか? |
| A. 水毒型のめまいでは、2〜4週間を一つの区切りとして体調の変化を観察し、必要に応じて処方を調整していきます。肝陽上亢型や気血両虚型では体質を整える目安として2〜3ヶ月以上をご案内することが一般的です。症状の程度や生活習慣によって異なりますので、漢方専門の薬剤師にご相談ください。個人差があります。 |
| Q. メニエール病と診断されています。漢方は併用できますか? |
| A. 主治医にご相談のうえ、漢方薬と西洋薬を併用されている方は多くいらっしゃいます。西洋薬で急性期の症状を抑えながら、漢方で水の巡りや体質を整えていく方向でアプローチすることで、発作の頻度が落ち着いていく方もいらっしゃいます。薬の飲み合わせは必ず薬剤師にご確認ください。個人差があります。 |
めまいの裏にある「本当の体質」|冷え・更年期・妊活との接点
実はめまいでご相談に来られた方の多くが、冷え・更年期症状・生理不順・体重の停滞にも同時に悩んでいらっしゃいます。それは偶然ではありません。めまいを生む体質の乱れは、他の不調の根っこと共通しているからです。
| めまいの体質タイプ | 同じ根っこから来る他の不調 |
|---|---|
| 水毒 | 冷え・むくみの根本原因。下半身の冷えとめまいが同時に出る方はほぼこのタイプ |
| 肝陽上亢 | 更年期のホットフラッシュ・イライラと同じメカニズム。40代以降の女性に多い |
| 気血両虚 | 妊活の土台崩壊そのもの。気血が足りなければ子宮にも栄養が届かない |
| 痰湿 | ダイエット停滞の裏にも潜む体質。痰湿が居座ると代謝が回らない |
めまいだけを止めるのではなく、体質の根っこを整えれば、冷え・更年期・生理不順・体重の停滞も一緒に動き出す。これが「あなたの一剤を仕立てる」煎じ薬の本領です。個人差があります。
まとめ|春のめまいは「水・肝・気血」の三つを同時に整える
春のめまいは、気圧変動による水の停滞・肝の陽気上昇・環境変化による気血の消耗という三つの要因が重なって起きます。「春だから仕方ない」「検査で異常がないから我慢するしかない」と諦めるのではなく、原因に合わせて体質そのものを整えていく方向で考えてみませんか。
漢方には、水を巡らせる生薬・肝を鎮める生薬・気血を補う生薬を同じ一剤に配合できるという特徴があります。あなたの体質に合った処方を選べば、めまいの頻度や強さが少しずつ落ち着いていく方向を目指すことができます。
- 回転性めまい・天気連動 → 水を巡らせる方向(苓桂朮甘湯・五苓散・沢瀉湯)
- 浮動性めまい・ストレス連動 → 肝陽を鎮める方向(釣藤散・天麻鉤藤飲・抑肝散加陳皮半夏)
- 立ちくらみ・疲労連動 → 気血を補う方向(当帰芍薬散・帰脾湯・補中益気湯)
- 頭重・ぼんやり → 痰湿を除く方向(半夏白朮天麻湯・温胆湯・二陳湯)
「複数のタイプが当てはまる」「市販の漢方薬では変化がない」「病院の薬だけでは追いつかない」という方こそ、漢方専門の薬剤師にご相談ください。体質の見立てから、あなただけの一剤を仕立てます。
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免責事項
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療を行うものではありません。漢方薬の効果には個人差があり、すべての方に同様の変化が現れるわけではありません。突然の激しいめまい・頭痛や嘔吐、手足のしびれやろれつの異常を伴うめまいは、脳卒中など緊急性の高い病気の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。漢方薬の服用を希望される方は、漢方専門の薬剤師または医師にご相談ください。妊娠中・授乳中の方は、漢方薬の服用前に必ず薬剤師または医師にご相談ください。記事内の情報は2026年4月時点のものです。
※本記事は東洋医学の考え方を情報として提供するものであり、特定の効果・効能を保証するものではありません。漢方薬の服用にあたっては、必ず専門の薬剤師にご相談ください。体調に不安のある方は医療機関への受診をお勧めします。個人差があります。
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